自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

老いの品格   2  不安は取り除かず、共存する

2023-03-12 05:51:55 | 推薦図書


  人間は病気になります。歳をとればなおのこと・・・・・

p.62 (何かしらの病気を抱えているのが普通なら)
   それを全部なくそうとする発想ではなく、
   それがあるという前提で生きる必要があります。

私の周りは<完璧な健康体>の人なんか皆無です。
(フィットネスジムのキラキラ女子たちは健康そうですが)

さらに、「絵にかいたような不運の人」が何人かいます。
年金が少なかったり、アレルギー体質だったり、忘れっぽかったり
奥さんやパートナーに先立たれたり、、、、

そういう状況を全て受け入れ、残存能力を生かし切り、
QOLをあげつつ最期まで穏やかに進むのが理想だと思います。

ちょっとSituationが違いますが、私の小中学校時代は
チビ・デブ・毛深い・後頭部絶壁・剛毛(金太郎みたいな)
にきびもいっぱいあったなぁ・・・・・で、悩みだらけでした。

チビ(→現在は152㎝)は改善できなかったけれど、
「身体的欠点を姿勢や動き方で補ってやれ」と決心して努力した結果、
75歳になっても体操指導ができ、登山やバレエを楽しめる体をゲット。

もちろん、無傷じゃなくて、それなりに病院通いもしています。
でも、知識という備えがあるので、穏やかです。
そういうことを「余裕」というのでしょう。

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老いの品格   和田秀樹・著   2022/6

2023-03-11 05:54:34 | 推薦図書
 

いやぁ、とてもとても面白い本でした。
私は読みながら「後でメモしよ!」と思ったところに
付箋を貼るのですが、30枚以上になったかも。

著者は老年精神医学の医師で、著書は20~30冊/年だそうな。
一生で、というなら分かりますが、年にです!
つまり、私が次に読む候補を図書館に予約する量が増え、
どんどん入ってきそうなので恐ろしい・・・・・なんて贅沢ですね。

魅力的な高齢者の大きなポイントは「余裕」
p.40 歳をとるほど、(中略)不安感や恐怖感で
   動いている人が多く見られます。

p.41 一方で、そうなることは当たり前だと実感できていて、
   「人間いつかは死ぬんだから」「いつかはボケるんだから」
   と言っている人は、余裕や風格さえ感じさせます。

著者は高血圧だし、空腹時血糖値も高く、帯状疱疹を経験したり、
利尿剤のせいで頻尿だったり、数値的には良くない状態ですが、
原因が分かっているし、対処法も分かっているのだから安心して
暮らしているそうです。
無理に「一般的に正常といわれる数値に近づけようとは思わない

私も上に同じです。
やれる範囲で「健康によい全てのこと」をしている自信があるので、
何が起きても、「あぁ、そうなの」と受け入れられると思っています。

そもそも、そういう気持ちで仕事も趣味も大車輪でやってきたので、
「明日事故で死ぬ」と分かっても「ま、イイか。散々やってきたからね。」
と思えます。これが和田医師がいう「余裕」というものかもしれません。
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やはり死ぬのはがんで良かった 中村仁一・著  2021/3

2022-10-27 05:11:46 | 推薦図書


この本の発刊が昨年3月。そして6月3日ご逝去されています。
実は私、まだこの本を読んでいないのですが、慌てて取り寄せています。
絶対に読みます。その前に、書評から抜粋を。

   『大往生したけりゃ医療とかかわるな』が52万部のベストセラーになり、
   約9年。「死ぬならがんに限る」といっていた著者は末期の肺がんになるも、
   「医療とかかわるな」を実践。

   多少の息苦しさはあるものの治療は一切受けず、痛みもなく、
   残された日々を穏やかに過ごしている。
   「がんは身辺整理をする時間があるからいい」と思っていたが、
   実際その状況になってみると……。

   親の務めは、子供に自らの死にっぷりを見せることだという
   著者の最後の日々を綴る。

以下の本は、、、読んだ気がしますが、もう一度読みたくなりました。
どうせ死ぬなら「がん」がいい (新版)中村 仁一/近藤 誠【著】
宝島社(2018/11発売)
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「自宅」を終の棲家に  7  一般医師 / 病院の現実

2022-10-22 05:09:07 | 推薦図書


病院の現実の現実として、恐ろしいことが書いてありました。
私自身が覚えておきたいし、皆さんにも知っていて頂きたいので
長文ですが、とにかく書き写します。

p.37 病院で働いている9割の医師や看護師は、
   人が自然に穏やかになくなる過程を一度も見たことがないと言われている。
   つまり最後の最後まで医療の手が加えられているということだ。
   近大医学では死の間際まで治療を行うことが原則になっているから
   仕方がない。

   最近は最期まで診る、もしくは治すことが半ば義務となっている
   一部の医師たち自身が、「終末期には医療とは関わるな」と
   私たちに指摘することもある。

   医師の仕事は患者を生かすことであり、
   患者の明確な希望がない限り、懸命に延命ともいえる治療を施すものだ。

   それが必ずしも患者のためにならないと思いながらも、
   医師としての使命感がそうさせるのだ。

p.38 ある医師は「死とは何か」ということを勉強しないまま
   人間を死に至らないようにするためにはどうしたらいいか
   という技術的なことだけを学んだと言っている。

   (中略)いまでこそ病院のなかにも、「最期は自然に任せて」
   という方針のところはあるが、一般的に病院は待つことが
   できないらしい。

   病院にいるとみなで何かをやってあげることがよいことと
   されがちで、食べられなくなったらすぐに点滴をし、
   それで腹水がたまれば待たずに抜く。

   しかし自宅であれば、家族も医療に過度な期待をしないし、
   「仕方ないね」と言って待つという時間の流れとなる。

   家族や家には「癒し力」があるという医師がいる。
   家族が見舞ったり、外泊で家に帰ったあとは各種の検査数値が
   よくなり、抵抗力や免疫力が上がるらしい。

   自然な最期を迎えたいと思ったら待つことがとても大事。
   本来は病院であろうと施設であろうと「待てる」医療・介護で
   あるべきだと思う。

これを読めば、誰しも「住み慣れた家で、家族に看取られたい」と
思うはずです。それがかなえられない現実と問題点をしっかり追求し、
医療費の無駄を省き、賢くQODを上げていきたいものです。
   
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「自宅」を終の棲家に  5   特養の最新事情

2022-10-20 13:15:37 | 推薦図書
下は、昨日&一昨日の一人ずつの写真を合成してツーショットにしたもの


p.45 高齢者の居住環境整備では最先端を行くスエーデンの
   高齢者ケアと住環境を研究し、京都大学教授として
   高齢者施設を「施設」ではなく「住まい」に変えようと
   尽力したのは故外山義先生だ。

   著書「自宅でない住宅・高齢者の生活空間論」(医学書院)
   において、特養での施設特有の音の硬さと会話量の少なさが
   入居者の日々の生活にストレスを強いると指摘している。

   自宅では布や紙や畳などが触れ合って生じる柔らかい音環境
   であるのに対し、施設は車椅子対応の硬い床を上履きで
   歩き回るスタッフの足音などが多く、硬い音環境であるという。

   この硬い音環境下では、入居者に過度な緊張感を与えてしまい、
   人間の居場所としてはリラックスできる環境ではないという。


p.46 外山先生は、特養の空間の貧しさが行動の貧しさに直結すると
   問題提起されている。
   老化の行き止まりで排尿してしまったり、ベッドからマットを
   引きずり下ろしてしまったりといった、いわゆる問題行動も、
   その認知症高齢者に染み付いたある種の空間感覚をもとに、
   馴染めない施設の環境に対してその人なりに対応しようとして
   いるのだと理解すべきであるとしている。

   (中略)空間の「仕掛け」で行動の貧しさを少しでも
   紛らわすことができると提案した。

なぁ~~~るほど!です。さすが、最先端の北欧を研究された先生!!
私も見学に行ったことがありますが、空間の美しさ・優雅さが見事でした。
日本ではギリギリの予算で介護者の質さえ保てないのだから、
空間の優雅さなんて本当に最後の最後になってしまうのでしょう。

しかし、、、長年住み慣れた自宅であれば、大したお金をかけなくても
機能的で優雅な終の棲家を創れるのです。(←著者によれば)
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施設に入らず「自宅」を終の棲家にする方法   田中聡・著  2021/8

2022-10-16 05:59:32 | 推薦図書


素晴らしい本、見っけ!
50歳を超えた人は全員、読んでおくべき!と思いました。

団塊世代の私は今は元気ですが、いつどうなるやら?ですし、
夫は男性ですから、一般的には私より早く要介護状態になるはず。
その時に、何処でどうしたいのか?

もちろん、介護を受ける本人が「どのように逝きたい」のか
考えて決心することが最重要です。でも、その願いを叶えるには
綿密な調査、周到な準備が必要なようです。

この本の著者は建築家ですが、介護経験者・介護施設長経験者で
介護事業に携わる人々の特性や傾向その他の情報満載です。
ただの羅列でなく、真摯な向き合い方と正直な感想の挿入も親切。

今日は私が初めて接した言葉QODをご紹介しましょう。
 
p.19 QODとはQualiaty of Deathのことで「最期の質」のこと。
   自分なりの満足感のある最期を求めることは、
   人として当然のことだ。そして満足な最期を迎えることが
   できる場所こそ、理想的な最期の居場所だ。

Quality of Lifeは世間に浸透している言葉ですが、
自分の逝き方に関しては、まだまだです。
この本には色々な症例や症状、それに関わる人々の在り方が
書かれていて、な~るほど!と思います。
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10秒押すだけ! 痛みを治す 最強の整体   迫田和也・著  2020/7

2022-08-26 06:01:22 | 推薦図書


結構分かりやすく、簡単なセルフ整体なので、気に入りました。
もちろん、効きます!
体操グループでの反応も上々でした。

コンセプトは、
p.2 ①先ず、痛みの原因の箇所を「押して」ほぐす。
   (=トリガーポイントを押して、筋肉を緩める)

p.12 ②1か所押すごとに、押す前と推したあとの
    痛みを比べてみる(=場所が正しいことを確認)

   ③正しいトリガーポイントを押しながら、
    痛む筋肉を使う動きを行って、血流を上げる。

p.70にあるように、痛みのトリガーポイントがイラストで示され、
対処法は写真と言葉で簡潔に説明され、動きも簡単です。

首、腰、ひざ、肩、股関節などの部位別に対処法がありますが、
体は一つながりなので、被っているところもあります。
YouTubeでも懇切丁寧に指導されているので、好感度大。

1.首、 2.腰、 3.ひざ、 4.肩、 5.股関節の順に
部位別に、押す場所・動かし方が説明されています。
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デキる人は、ヨガしてる  9   ヨガ的な習慣

2022-08-22 05:45:17 | 推薦図書


ヨガインタビュー・佐藤ゴウ氏の想い
p.211 良いことをしよう(と思っている)。
   困っている人がいたら、声を掛けるようにしています。
   している、というよりは、してあげたい、という感じです。

   そうすると慌てなくなるし、ヨガをした後のような
   良いマインドでいられるんです。

   あとは、掃除。特にトイレ掃除ですね。

p.213 (自分にとって)ヨガとは「人生を楽しむ方法」です。

*****************
以下はインストラクター・しんのすけ氏の言葉
p.217 ヨガをすることと、自然の中に身を置くことは、
   「本来の自分自身を取り戻す」という意味においては
   似ていると思うんです。大自然の中にいると、
   自分も自然の一部だと思えます。

p.218 ただ、東京のコンクリートの中で生きていると、
   自然のエネルギーが足りなくなって、段々弱ってきてしまう。
   だから時々チャージする。遠くに行けば行くほど
   本来の自分はわかるものだと思うんです。

   僕にとってその横軸は旅で、体を使って旅することで
   中心から離れる。そして縦軸がヨガです。
   遠くへ行けば行くほど、中心から離れれば離れるほど、
   中心にある本来の自分がわかるような気がするんです。

   体は魂の乗り物という考え方があるように、
   肉体レベルでのヨガのアーサナはもちろん大切ですが、
   アーサナの完成が最終的な目的や目標ではなく、大切なのは
   その実践を通して習得した肉体(とその機能)を使って、
   本当の自分(魂)がどこへ行きたいのかを知ることだ、
   と思うようになりました。
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デキる人は、ヨガしてる  8  複雑系の思考体系

2022-08-21 06:09:29 | 推薦図書
???の写真ですが、大石峠からの富士山(殆ど雲に隠れている)です。


以下、大事なことだと思ったのでメモします。
ヨガ指導者・中村尚人氏のインタビューより。
p.205 西洋医学の思想は、精神は見ない。
   細分化していけば原因がわかると考えるので、
   領域がものすごく細分化されています。

p.206 逆にヨガは東洋思想。
   体と心を包括的に見るので、統計でいえば複雑系。
   人間そのものが、そもそも複雑系。

   例えば、地球を一つの生命体とみなす「ガイア理論」
   という考え方があります。森が汚れたら、海が汚れる。
   水が汚れると、当然それを飲んでいる僕らも汚れる
   という風に全てが繋がっていると考える。これは東洋的。

   ヨガも東洋のものですから、ヨガがただのスキルに
   なってしまうことは危惧しています
。体を動かして
   リラクゼーションを得たり、瞑想をして脳をすっきり
   させたりできるわけですが、それを何に繋げるのか、
   ということが大事です。


   ヨガは単なるフィットネスではなくて、
   思想と共にあるものですから、
   ヨガの効果を、感謝や奉仕や慈悲の心に繋げたい


   ヨガとは一言でいうと、「人生を豊かにする道標」です。
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デキる人は、ヨガしてる  7   対象を自分に置く

2022-08-20 05:40:53 | 推薦図書


穏やかさを保つことは、自力整体では「整心法」として
薦められています。同じことなのですが、ヨガの世界の言い回しは
さすがに深いな~、と思い、メモします。

p.116 いつも対象を自分に置いていて、客観的に自分を見つめ、
   ありのままを受け入れる。この習慣が身につくと、
   周りの変化に惑わされていることが無意味に感じられ、
   今、自分がすべきことが見えてくるようになります。

   悩んだり、苦しんでいたことが、
   大したことではなかったことに気づくかもしれません。


p.117 対象を常に「自分」に置くという習慣が身につくと、
   自分には敵がいないということに気づきます。
p.118 周りがどうではなく、起こる出来事はすべて
   自分次第なのです。自分次第で世界が変わる、
   世界と自分が同じであることをヨガでは、
   イーシュヴァラ(世界)=自分/梵我一如(=自分と
   世界・宇宙が同じであるとする考え)と考えます。

   自分がどうあるか、何をすべきかを決めるのは
   自分自身です。大事なのは、
   今、自分が何をしたいのか、自分がすべきことは何か、
   自分がどうあるべきかを明確にし、
   一つ一つ丁寧に行っていくこと
です。

   そうしていると、他人の成功を羨んだり、悔しいと
   思うことは自然となくなっていくはずです。

   そして、人の成功を自分のことのように喜ぶことが
   できるようになります。なぜなら、自分のすべきことが
   明確になると、周りの人は敵ではなくなる
からです。

まだ記憶に新しい、東京オリンピック・スケートボードの若き選手たち。
すごい技を決めた選手には惜しみない拍手と声援。
残念ながら失敗してしまった少女に駆け寄り、抱きしめ、慰め合う姿は
まさにヨガ的な精神だったのね、、、と理解できます。
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