自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

「欧米に寝たきり老人はいない」 5 ハリソン内科学

2016-04-30 10:49:17 | 推薦図書


P.108 「ハリソン内科学」とは、欧米の医学生ならだれもが学ぶ
   有名な内科の教科書です。

   (中略)第1章に「緩和ケアと終末期ケア」の項目がありました。

P.109 「すべての治療(医学的介入)は不利益(負担)と利益の両方を

    併せ持っており、通常の治療と特別な治療を区別して考えることは

    倫理的でない。個々の患者にとって、

    負担が利益を上回る時はどのような介入も行うべきでない」

   ここでいう「特別な治療」とは、人口呼吸器、血液透析、人口栄養などです。
   これはきわめて重要な考え方です。今の日本の高齢者の終末期医療には、
   残念ながらこの考えがありません。



P.110  日本の教科書に終末期医療の記載は見当たらない

   日本では(中略)高齢者が安らかに死を迎えるための医療については、
   
   研究も教育もされていません。 そして現状は、

   医療の進歩が安らかな死を妨げています。


   今後はQOL(生活・生命の質)を重視する終末期医療の教育が必要です。

   我が国の医学教育が改善されることを願ってやみません。
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「欧米に寝たきり老人はいない」 4

2016-04-29 08:53:16 | 図書メモ


P.74 希望しない延命が行われる5つの理由

80%以上の日本国民が延命措置を望んでいないのに、
実際には終末期のほとんどの人に延命措置が行われている理由を
著者が考察しています。
  
   1.我が国にある延命至上主義

     戦争で多くの命が失われたことへの反動からか、
     国民の間には命の質よりも長さを尊ぶ延命至上主義がある。
     (中略)また、医学教育も延命至上主義です。


   2.自分はどのように死んでいきたいかを家族に伝えていない。

   3.診療報酬や年金などの社会制度の問題。

     家族側の事情としては、親の年金を当てにして生きている
     人がいるのも事実です。


   4.医師が遺族から延命措置を怠ったと訴訟を起こされる危険性がある。


   5.倫理観の欠如

     医療者も家族も、自分は受けたくない延命措置を物言わぬ高齢者に
     行っています。高齢者の人権を守るべきです。

     欧米豪では、高齢者の延命は
     倫理的に問題があるとして行われていません。


P.96 日本では、人生が終わりに近づき、食べられなくなった高齢者にも

   人工的水分・栄養補給(人口栄養)が行われています。

   これは、世界的には珍しいことです。


何故そうなのか? 改善への道は?という内容は、この本を実際に読んで、
読者の皆さんが全員で考えて欲しいと思います。
  
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「欧米に寝たきり老人はいない」 3

2016-04-28 08:27:26 | 推薦図書


P.67 日本にも終末期医療に関する、本人の意志表明として、
   「尊厳死宣言」とか「リビング・ウィル」「事前指示書」などがある。
   
が、国内では、医療の現場で効果的に使われることが難しい状況のようです。
著者はアメリカのオレゴン・ヘルスサイエンス大学病院の
「生命維持のための医師指示書」(P.68)が参考になるとしています。

終末期の医療に関しての国民の考え方が異なるにしても、
我が国の現状を変えていきたいと思う時、重要な情報だと思います。
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「欧米に寝たきり老人はいない」 2

2016-04-27 22:15:14 | 推薦図書


以下は6章からなる、この本の目次です。

  1.終末期医療の現場から

  2.硬直化する終末期医療

  3.安らかな死を妨げるさまざまな要因

  4.「穏やかに死を迎える医療」が望まれている

  5.欧米に寝たきり老人はいない

  6.納得のいく死を迎えるために

最後に座談会で

  「安らかな死を妨げるものは何か」が討論されます。

以下、母の痛み緩和問題から離れることになりますが、
気になる文章をメモしていきます。

P.50 医療は不確実なものです。

   (中略)日本は一人の患者を回復させるために
   99人の植物状態の患者をつくっています。


   反対に欧米は99人の植物状態の患者をつくらないために
   一人の患者を回復させていない(死なせている)のかもしれません。


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「欧米に寝たきり老人はいない」 宮本顕二・礼子 共著 

2016-04-26 11:24:11 | 推薦図書


3月に亡くなった母が望んでいたことは、
 、
  「痛みのない、眠るような最期

でした。「そのこと」のために、<贅沢は何一つせず>
<つつましく>暮らしていました。

  「痛みの緩和医療を受けるため」です。

そんな母のために、姉と私は一生懸命、模索を続け、
行動しましたが、結果は、母にとっては、「散々」なものでした。
痛みの直接の原因は圧迫骨折の後遺症です。

圧迫骨折は人によって、痛み方も治り方も色々なようです。
当時103歳の日野原重明先生が、圧迫骨折後、
すぐに聖路加病院でセメント療法の治療を受けられ、
「1週間後には講演会に出向かれた」というお話しは、ご本人から伺いました。
別の友人からは、「ず~っと痛くて、治りゃしないわよ」とか・・・・

以下は私の個人的感想です。

   「本人に生きる意欲(やりたいことが一杯!)があれば、気が巡り、

    痛みも流れ去る」のでは??


91歳の母は、私に似て、多趣味だし、水泳やダンスをするなど、
活動的な人でした。が、徐々に意欲がなくなり、
「長く生き過ぎた。年に不足はないし、早く楽になりたいけれど、

   自分で逝くわけにはいかないからねぇ」というのが口癖でした。

「そんなこと言わないで、生かしていただいてるお礼に、ちゃんと働けば??」と、
私は母を責めたものですが、こればかりは、どうしようもありませんでした。
思えば、意欲がなくなった時点で、母の生命力も尽き始めていたのでしょう。

食も細く、「生かされていることに感謝」して、
神棚のお水を替えたり、最低限の生活の始末はしていましたが、
創造的な暮らしには程遠い・・・・

こんな暮らしを続けていたら、早晩、「寝たきりだわ・・・・」
ということを思いながら、解決策を見つけられない私でした。

宮本夫妻の著書を読んでいても、多分上記の問題は解決できなかったと思いますが、
これから先、自分の逝き方を考えるうえでも、
こういった情報を読むことは、とても重要と思います。







副題は <自分で決める人生最後の医療> 2015/6の本です。
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コーシーズマスクワイア  コンサート

2016-04-25 06:04:12 | 唄と踊り


昨夜(4/24Sunday)は敬愛するボイトレ・コーチMIZUNO先生のコンサートをEnjoy。
下北沢のタウンホールでたっぷり音楽を楽しんだ後、
ミュージカル仲間で夕食会。

下北沢はISASが駒場にあった頃の<我が家の庭>のような場所です。
子育てに忙しかったあの頃とガラリと変わってしまった処もありますが、
街並みは同じです。

今、年老いて(?)若者の街を歩いてみると、
まるでMary Hopkinの♪Those were the days♪の歌詞そのもののようで、
深い感慨を覚えました。

ただし、歌詞とは違って、今の高齢者(少なくとも団塊の世代)は
若者以上に時間とお金を持って、色々なことにチャレンジしていると思います。
これを何歳まで維持できるのか?
まさに、それが問題で、私たちのチャレンジそのものでもあります。

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関東ナビ 交流会

2016-04-24 10:51:39 | ネットワーキング


昨夜は秋葉原で<関東ナビ交流会>に出席。

若いナビさんが多く、みな、教室を充実させるために一生懸命です。
輪っかタオルの使い方・作り方や骨格図の説明法など、
「目から鱗」の色々なことを勉強させてもらえます。

関東といっても、西は清水から東は茨城県阿見町とか栃木県壬生町とか
とても遠方から来てくださる方も多く、大感謝です。

普段は早寝・早起きの私ですが、こういう日だけは特別で、
若者のように話しに熱中し、昨夜は午前様でした。
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Anatomy Apron

2016-04-23 11:18:55 | 自力整体


4/20に書いた<Body Map>の小道具を作っています。

自力整体のナビゲータは色々工夫して、カレンダーの裏紙などに骨格図を書き、
骨盤から背骨に繋がる大腰筋や腸骨筋を色染めしたり、
背骨のS字カーブを理解してもらうよう、側面図を作ったりして、努力しています。

私は自分のアイデアで、
黒いエプロンを作り(正確には友人がミシン仕事を仕上げてくれました)、
ホックで貼りつけたポケットを外すと、骨盤が現れる仕掛けにしました。

ポケットには、様々な筋肉や脛骨、腓骨などを入れておき、
適宜取り出しては、説明に使うつもりです。

ともするとグロテスクになりがちな骸骨(骨格図)ですが、
シェア奥沢の仲間や散歩仲間のアドバイスや協力を得て、
ユーモアと美的センスを備えたエプロンに近づきつつあります。

完璧に出来上がったらブログにアップしますので、乞う・ご期待!
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崖上り姫

2016-04-22 09:04:15 | 健康法


昨日、「ゆるWalk」のレッスンで面白いことを教わりました。
「自然な歩き方・・・・手足の動き方は?」という問いに、

   崖から落ちて、

   登らなくちゃいけない状況


   まず、右手で高いところを掴み、(=同じ側の体側が伸びる)

   次に反対側(左)の膝を上げて崖に引っ掛け、踏ん張って伸ばす


   左手で崖の高いところを掴み、体側が伸び、

   右の膝が持ち上がり、踏ん張って伸ばし、

   この動きを繰り返して、崖の上を目指して登っていく。


小松先生の説明は、

   普通の歩行も、この動きに似ていて、

   手を上に持ち上げる代わりに、前に振り出すだけ。

   膝も、上方に持ち上げる代わりに、前に蹴りだすだけ。



ここから後は、私の妄想です。

   崖を登るのが好きな私です。
   ミュージカル風に考えると、

   「負けず嫌いの<姫>が、自分の不注意で落ちてしまった崖を、

     誰の助けも借りずに登っていく」

   そして「歩行の極意に気付く・・・・」
  
   

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デイ・サロン お試し会 

2016-04-21 09:05:07 | ネットワーキング


デイ・サロンの本格的スタートは5月ですが、
昨日は<お試し会>が実施されました。

あんしんすこやかセンターから紹介された利用者さんが数人、
介護関連施設の職員の方(見学)、
ご近所の方々(実は私も、この<ご近所組>です)数人。

シェア奥沢オーナーの堀内先生と、ご近所スタッフ数人の周到な準備のもと、
着実な一歩を踏み出しました。

今日のカテゴリーはなんじゃろな?と考えたら、
ネットワーキングでもあり、健康法でもあり、生き方でもあるようです。

①地域の高齢者をご近所の様々な才能を持つ人々が支え、(←社会貢献)

②知恵を出し合う中で、面白いネットワークが誕生し、

③自分の老後のデザインがしやすくなり、

④手足を動かすことで、自分自身のスキルアップにもなる


シェア奥沢のこれからの発展と、他施設(グループ)との交流、
繋がり、学び合いなどが楽しみです。










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