自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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「発達障害・・・・」  その2 感覚過敏

2017-08-22 05:41:41 | 図書メモ


P.14 著者は小さい頃から「物音に敏感」だったそうです。

   「聴力が良い」ということではなく、
   僕にとって「良い音」と「悪い音」の違いがはっきりしていました。

私が正に「問題だ!」と思っていることが的確に表現されているので、
そのまま書き写します。

   保育園時代、もっとも苦手だったのは園児たちの
   「がなり立てるような歌声」でした。

   保育園では「正しくキレイに歌う」ことより、
   「楽しく歌う」ことが重視されていたので、
   みんなが思い思いに怒鳴るように歌っても誰からも咎められません。

   そんな歌声は僕にとってはまるで雑音と同じ。
   歌を歌う時間は、毎回耳を塞いで甲羅に閉じこもった亀のように
   固まって地面にしゃがみこむか、
   断末魔の叫び声を聞いたかのように怖くて教室から逃げ出すばかりでした。

今現在、私も時々、そんな苦しさを味わっています。
英語のラジオ講座を聞くためのWalkman使用に始まって、
エレクトーンの練習、歌の練習、合唱の練習などで耳を酷使してきたせいか、
結構過敏になっています。

できることなら、汚い(汚く聞こえる)音から逃れたい・・・・
大人の私なら、ほぼ自由にできることですが、
保育園とか学校、会社など、自由の無い場所に居ざるをえない人たちは
気の毒です。

そして<本当に羨ましい>と思うのは、P.37にあるように、

   恐らくアメリカの保育園で自分の衝動性を抑えられたのは、
   アメリカの子ども達が、正しい発声だったからだと思います。

   そして何より良かったのは、「集団でやる意義」や
   「無理強い」を感じることなく、
   上手く歌えなかったら正しく歌う指導をしてもらえ、
   歌えなくても、冷たい目や嫌な顔をされることなく、
   やさしく接してもらえることが多かったからだと思います。

日本の音楽教育にはなくて、(=少なくとも私の時代には)アメリカにはある!
こういうことは、積極的に真似すれば良いのに!!と思いますが、
真似したくても、それができる教師の数が足りないのでしょうし、

だいたい、「喉を正しく使って、ハーモニーを創る」などという概念が
日本には無い!のだと思います。
いや、有志の合唱団とか、音楽コンクールに出るような団体では、
発声法を一生懸命やっているようです。

が、日常生活の中で、「美しく、深い声」を出す指導なんて、
聞いたことがありません。
私自身も、なかなか深い声を出すことが出来ず、幾つになっても
悩みの連続です。

それが、欧米では<生まれつきの体格・喉>の良さに加えて、
指導陣の理解・包容力・研究が進んでいるようなので、羨ましく思います。
コメント
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