北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

小さなクリスマスプレゼント

2021-12-24 22:00:04 | Weblog

 

 ときどき連絡が来る「患者指定献血」の依頼が今回も来ました。

 私は骨髄ドナー登録をしていたこともあって、白血球の型を登録してあります。

 血液の病気の患者さんの中には、通常の血小板献血では効かなくなってしまう方がいて、そのような人にはHLAという白血球の型ができるだけ近い人の血小板が必要になる場合があります。

 私の場合、半年に一度くらい患者指定献血の依頼が来るのですが、それに応えるたびに「まだその患者さんは治療が続いているのかなあ」と想像をしています。

 今回もそんな患者指定献血の依頼が来たのですが、依頼の日が今日24日の午後1時ということに。

 最近は献血の後の疲労が若い時よりも大きくなり、無理が効かない体になりつつあるのですが、患者指定献血だけはできるだけ応えるつもりです。

 幸い会社の御用納めが今日の昼という事で、お昼は社員で会食をして暫時解散という形だったので、お昼の会食を早めに切り上げて血液センターへと向かいました。

 問診から血液検査、穿刺部分の洗浄と一連のルーチンを終えてから献血台へ。

 血小板成分献血は、血液を一度吸い出して機械の中で遠心分離機で血小板を取り分け、それ以外の赤血球などの成分は再び体に戻します。

 そのため体から出てゆく血液量はそれほど多くなく負担が少ないのが最大のメリットですが、その一方で採血して分離してまた体へ戻すという工程を4~5回繰り返し、時間がかかるのが難点。

 今回も大体1時間半ほどかかりましたが、患者さんの負担に比べれば小さな忍耐でしょう。

 献血は私が患者さんを助けるのではないと思っています。

 私はこの現代日本社会の一員として社会に参加し、果たせる範囲での貢献をするだけです

 患者さんは特定の誰かから、ではなく、今私たちが支え暮らしているこの地域社会から救いの手が差し伸べられているということです。

 献血をしている自分だけが大変なような気がしていますが、そこに献血と言うシステムを支えてくれている血液行政に携わる人たちや献血中の私を気遣ってくれる看護師さんたち皆さんの献身があってこその社会システム。

 一人ひとりの小さな社会参加で形成されているのが私たちの暮らしです。

 おりしも今日はクリスマスイブ。

 小さなプレゼントを一つ置いてきました。

【僕の血小板、頑張って働いてこい!】

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