北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

【番外編】豊かさとは

2006-10-26 23:59:59 | Weblog
 なだれ込み研究所から「豊かさについて述べよ」というオファーをいただきましたので私なりの思いをお送りします。

【豊かさとは】
 日本は豊かになったと言われます。その豊かさとはなんなのでしょうか。昔は豊かではなかったとすると、今と何が違うのでしょうか。

 私は一言で言って「選択肢が広がったこととそれを選べる自由のワンセット」なのだと思っています。日本は戦後の苦しい時代を乗り越えて、経済的に復興を果たしたといわれます。

 そのときの経済的な発展とか経済的成功というのは、やはり物質的な豊かさが中心で、多くの服に囲まれ、食べきれない食物を店先に並べ、次から次へと建て替える建物の中で暮らしています。

 本屋には読み切れない本が山積みされ、テレビには見ることなど到底不可能なくらいたくさんの番組が流され続けています。

 これらの限りないモノ達に囲まれた私たちにはこの中からどれを選ぶかという数多くの選択肢が用意されています。どれを選ぼうか、何を食べようか、どの番組を見ようか…。どうせ出来ることなど限られているのにもかかわらず、多くの中から選ぶことが出来ると感じることこそが豊かさなのではないでしょうか。

 そしてもう一つはそれらの選択肢から自分自身の意志で一つのことを選べるという自由があることこそが豊かさの前提であると言えるでしょう。

 幸い今の日本にはこの両者が揃っているように見えます。豊かなモノとそれをお金や時間の制限の下とはいえ、選ぶことが出来る自由も与えられています。なんと幸せなことでしょうか。

 しかしこの豊かさには影もあります。私たちは豊かさにかまけて、安易な選択に身を置き続けてはいけません。特にその生き方において、今なすべき正しい選択とは何かを常に心にかけておかなくてはならないのです。

 多くの選択肢から、たった一つの事柄を選ぶというこの縁を畏れることができる人こそが、真に豊かさを感じられるのではないでしょうか。
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2 コメント

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畏れるということ (onimasa)
2006-10-27 18:31:17
トラバとともに、管理人さんの「豊かさ論」を伺うことができ、ブログというものは有意義なものだなあと改めて感じました。

「たった一つの事柄を選ぶというこの縁を畏れること」、この言葉には脱帽です。管理人さん独自の視点であり、この部分だけを表現するための本が出来てもおかしくないくらいうなりました。これからも、ブログでこうしたジョイント(?)が出来るといいですね。
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はしゃぎすぎました (管理人)
2006-10-29 09:01:47
 うう、少し酔っ払ったところへ「豊かさとは」という問いが来たので、思わず書き殴ってしまいました。



 文章的には粗いものを出してしまってお恥ずかしい限りです。しかし豊かになることは目的になるわけではなく、その先に幸せだとか、希望だとか、使命を感じるための手段にすぎません。



 「豊かになったからこそ、今まで出来なかった○○ができる」といった運命、天命、使命を考えたいと思います。



 しかし本当にやりたいことがあったら、豊かでなくても出来るのかも知れません。そうすると豊かとは一体何なのか? うーん、堂々巡りになってしまいました。
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