週半ばの天気予報が嘘のような、快晴の道東。
朝一番に宿を出ると、コンビニで朝食を仕入れて然別湖へまっしぐら。
然別湖では、ホテルへ行く手前に特別解禁受付ができています。
昨日も書きましたが、然別湖では「グレートフィッシング・イン・然別湖」として期間限定のうえ、1日50名という人数制限もつけて、かなり厳しい条件で釣りをさせてくれています。
これは然別湖の湖面が大切算国立公園の第一種特別地域に指定されている貴重な自然環境であることから、厳正な規制条件をつけたうえで、環境に影響を与えない範囲のレジャーとして環境省が許可しているもの。
特別解禁の料金は一人4千円で、私たちは夫婦で8千円を支払いました。
北海道の場合は、大抵の川が別に許可もなく無料で釣りができることから、釣りをさせてもらうのにお金を払うという文化がまだまだ希薄です。
釣り人のマナーも良くなってきたとはいえ、川に生息する魚という資源を守るためには、それなりの対価を払うことがもっと当たり前になっても良いように思います。
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釣りの料金などを、海外ではどうしているかというと、事前にライセンスを購入してライセンスを携帯しながら釣るというのが一般的。
阿寒川などでは、あとから集金のおじさんが回って歩いてきたりしますが、こんな非効率なことはありません。
「払わないで釣りをしている人はどうなるんですか?」と海外事情に詳しい残間さんに訊ねてみると、「それは見つかったら即逮捕です。ライセンス購入は自動販売機でもできるようになっているので、『知らなかった』は通じません。相手はピストルを持った保安官ですからね」
本州などでは人も多いことから、だんだん湖も管理釣り場化して有料が常識になってきましたが、北海道では広すぎるのと、利用者が少ないので経済的合理性が取れないのが現状。
さて、良い知恵はないものか。
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【いざ手漕ぎボートへ乗り込もう】
さて、我々の然別湖での釣りの方は、なんだか全体に渋い感じでなかなか釣果が上がりません。
然別湖の岸辺は全体に瓦礫で、岸から数メートルが割と浅くなっているものの、そこから急激に深くなる地形になっています。
岸から見ても、水の色が緑色から濃いブルーに変わって深さの違いがよくわかります。
【見よ、この不思議な水の色の変化】
魚たちは、その深みから浅くなるちょうど境目をゆったりと回遊しながら、木から落ちてくる虫を効率的に食べようとしているようで、じっくり見ていると、くやしいほどに優雅に泳いでいるのをときどき目にすることができます。
しかしそれにフライを食わせるというのが至難の業。
そんななか、私の竿にはなんとか25センチのサクラマスが一匹ヒットしてくれて、かろうじてボウズ(釣果なし)は免れました。
【見たことのない魚はサクラマスでした】
妻の方は、私のよりもずっと大きい魚がヒットしたものの、最後にバレ(はずれ)てしまって、釣果なし。悔しい結果となりました。
湖の釣りは、その地形や自然条件がすべて異なるので、ひたすら経験することで自分の引き出しを増やすしかありません。
例えば湖面の異動も、ここ然別湖では手漕ぎボートでえっちらおっちらと自力での移動。
札幌の中島公園や旭川の常盤公園の池とは比較にならない広さですが、自力で少しずつ移動して景色を楽しみながら魚を狙うというのも独特の味わいでした。
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帰り際に、湖畔のホテルから見慣れた湖の風景写真を撮りましたが、一度湖面での釣りを経験しただけで、景色を見る目が全く変わります。
風景は、何かの遊びやアクティビティと共にあると、ずっと味わい深く見ることができることを改めて感じました。
然別湖、なかなかに奥深い魅力のある湖でした。
【湖面からホテルを見る】
【ホテルから湖面を見る】
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