北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

北海道はサケマス釣りの天国になれないか

2017-04-27 23:58:58 | Weblog

 

 海外では広い川でサケやマスを釣ることが観光の重要なコンテンツになっているところがあります。

 スポーツとしての釣り、特にフライフィッシングはイギリス貴族の遊びが発祥なので、その昔イギリスが植民地やイギリス領となったカナダやニュージーランドなどは国ではそうした文化が根付いています。

 フライフィッシャーにとっては、サケやマスのような大きな魚と対決したいというのは夢でもあり、そういう釣りができるところへは、お金と時間をかけてでも行きたい場所。

 受け入れる側も、そうしたニーズは良い収入の元なので、資源保護のためのルール、違反に対する取り締まり体制、ガイドの育成、宿泊施設や飲食施設、移動手段など様々な受け入れ態勢を整えて、よりよい客をより多く招き入れようと努力しています。


   【許可証のデザインも美しい】

 

 しかし日本の場合は、サケマスは水産資源としての漁業権が強く、資源保護の対象として密漁や乱獲防止という視点が強く打ち出されています。

 多くの河川には漁業権が設定されており、サケマスはあくまでも捕獲のための資源であり、遊びとしてのサケマス釣りを奨励するという文化がまだ少ないように見受けます。

 北海道でサケマスを釣って良いのは、規制の外の海で、河川として海にそそぐ前のいわゆる「内水面」ではサケマス釣りは原則禁止。数少ない例外は、調査を目的とした釣りで、それも道内では道東の標津町を流れる忠類川と石狩市浜益地区の浜益川の二つの河川しかありません。

 

 調査可能河川も、以前は4河川あったのですが、サケマスの資源が激減したことで調査と言う名目で釣るという事もなくなってしまいました。


 今やサケマスも資源の減少は、漁業者さんたちにとって死活問題であり、遊びのための内水面での釣りなど考えている余裕はないのかもしれませんが、食材として売れるという魚資源としてだけではなく、地域を豊かにする観光資源としての内水面釣りの可能性を考えてみたいところです。

 北海道がルールを守る人たちの釣り天国になれるでしょうか。

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