北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

接待ゴルフなんかしなくてもいい?

2020-08-06 21:50:37 | フライフィッシング

 

 先日とある名門ゴルフ場へ営業と挨拶に行ってきました。

 支配人の方のお話をいろいろ聞いていると、ゴルフ場もコロナ禍での利用客減少が深刻だ、とのこと。

「やはりコンペの回数が極端に落ちています。春先のコロナが蔓延した頃にコンペのキャンセルがたくさん発生しました。そのときは『春の大会は秋に延期した』ということで、秋口の予約がたくさん入ったんですが、最近はまたそれがキャンセル続出です」

 一時は「ゴルフ場も賑わってきたよ」という話を聞いていたのですが、こちらではこれからがなお一層厳しそうだ、と言います。

「いつもは、こられるお客様は大体ビジター6割でメンバーが4割という割合なんですが、今はビジター4割メンバー6割と逆転しています。メンバーさんは予約が取りやすくて良いかもしれませんが、それだけビジターが減っているということですね」

 こちらではクラブハウスに入ったときに、入り口に消毒液はもちろん、自動の検温装置があって体温も計ってくれました。

 またフロントは上部がビニールで遮蔽されていて飛沫防止にも努めています。

「一般的なコロナ対策は十分になされているようですし、たとえばレストランで食事をせず、お風呂も入らないといった対策を行っても、コンペをやるというところは少ないのでしょうか?」

「うちのコースの場合は、コンペも本州からお客様を招き寄せて大々的にやる、というのが定番なのですがコロナのせいで本州からのお客様を招くことが憚られてそのために中止、ということが多いんです。なのでやはり特効薬でコロナが収まってくれて、人々の往来や触れ合いが可能にならないと以前のような賑わいや収益には戻らないと覚悟しています」

「実際のところ収益は下がっているのでしょうか」
「うちで約30~35%ほど昨年より減収です。これは大きいですよ」

 この日はある銀行のコンペが開かれる予定だ、とのことでしたが、「それもレストランでの食事はチケットを配布して各自自由に取ることにして、また成績発表は後日行い賞品も郵送で渡す、ということになっています」

 さらに「皆さん工夫しながらなんとかやってくれているのですが、心配なことは、これが続くといわゆる"接待"とか"交際費"的な支出がいらなくなるのじゃないか、ということです。心の底から楽しめるような接待にならなければ『そんな時間やお金はかけなくても良いのじゃないか』という風潮になってしまわないか、ということです。これがまさにこの秋以降で最も恐れることなのですが」とも。

 本来当たり前に動いていたお金が、収入の減少とも相まって減らされかねないという不安。

 コロナで怖いことは、第一はウィルスに罹患する直接的な健康被害ですが、次にはそれを過度に軽んじる手合いで、さらに逆に過度に恐れるために様々な経済活動を縮小させてしまう心理構造ではないでしょうか。

 わが国の国民は、無茶をせずぎりぎりの折り合いをつけた経済活動にどれだけ共感しながら参加することができるでしょうか。

 試されています。

コメント
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