北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

人間関係を広げる「三の関係」

2015-12-28 23:46:53 | Weblog

 毎年この時期恒例の、通称「まちが元気になるしかけ研究会」の忘年パーティに参加しました。

 コアメンバーが連れてきたい人たちをつれてきては紹介することで人脈を増やせる楽しいイベント。今年は85名+αという大人数でしたが、久しぶりの友達との再会や新しい知人との会話など楽しいひと時でした。

 そんな中、建築関係の仕事をしている友人と話をしていて、「私の良く知っている友人で、稚内でがんばっている人が、小松さんとフェイスブック友達ですよ」と教えられました。

 ところが私はあった覚えがありません。「どんな方でしたっけ?」と言うと彼は、自分のスマホを取り出してフェイスブックでその方の顔写真を見せてくれました。

「ああ、いつも『いいね』をくれている方でした。でもお会いしたことはないんです」
「そうですか、それは残念です。今度訪ねるように言っておきましょうか」

 そう言われて私は、「いえ、今すぐに電話してみてくれませうか」とお願いしました。

「もしもし?ああ、札幌の○○です。今となりに小松さんがいるのでちょっと変わります」
「もしもし、初めまして。いつもフェイスブックでは『いいね』をいただいているのですがまだお会いできていませんでしたね。年明けにはぜひ一度お訪ねください。よろしくお願いします」
 これでまた一人友達になれそうな方が増えました。


       ◆ 


 仲の良い東京の友人から、「日本人は三の関係を作るのが下手ですよね」と言われたことがあります。

 日本人は「自分と相手」という一対一の勝負や対決を好む傾向があって、勝った負けたにこだわります。

「日本人の基本的なリズムは二拍子だと思うんですよ。一、二、一、二…。掛け声もエイ、ヤア、エイ、ヤア…ってこんな感じ。だから三拍子のワルツが苦手で、リズム感もヨーロッパ人から見るとおぼつかないように見えるんですって」
「へえ」

「同じように人間関係も、日本人は敵か味方かみたいな単純な見方をする傾向にあります。ところがヨーロッパでは、あるテーマでは味方でも、別のテーマでは敵になるということがよくあります。だからどこまで妥協して敵を作らずに味方を増やせるかと言う交渉術や戦略が発達しているんです」
「はあ」

 彼はよく、お互いの共通の友人がいるとその場で電話をして、「今小松さんと一緒なんですよ」というたわいも無い電話をかけて相手を驚かせていました。

「こういう電話を一本しておくことで、彼の心の中に『この二人はちょっと深い友人関係なんだ』という思いが生じます。するとこれからの話の仕方が変わるんですよ」
 
 彼は「相対の二の関係に留まっていないで、三の関係が上手に理解できると人間関係はとても広がりますよ」と教えてくれました。
 
 人間関係は三の関係。上手に使ってみませんか。
 

 

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