北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

血糖値がKPI!?~職場の魅力は職員の健康から

2015-12-21 23:45:00 | Weblog

 

 少し前のネット情報ですが、超大手検索サイトの"グーグル"では、社員の血糖値をKPI(=Key Performance Index:達成すべき目標)に設定して社員の健康管理に努めているのだそう。

 職員が健康であるというのは、もちろん企業として生産性の向上や創造性の向上が期待できることですし、企業イメージの向上にもつながること。

 そして企業の枠を超えて考えると、社会として医療費の削減につながる素晴らしい取り組みです。

 経営コンサルタントの大前研一氏は「いまや経営の要諦は、『人・モノ・金』から『人・人・人』になっているのだ。とにかく優秀な人材の確保こそが企業にとって何より重要」とさえ言っているのだとか。

 ところが日本では、少子化のあおりを受けて仕事に就く人数が減っているのに加えて、経済が上向いてくると学生さんたちもより良い条件を求めるようになり、ネガティブな条件のところには来たがらなくなっています。

 建設業も公務員も、成り手が少ない厳しい職業と思われているようで残念です。

 職業を魅力的に思わせるには給与水準はもちろん、休暇などの待遇という制度的なバックアップもあるでしょうが、そもそもその企業体の考え方に賛同するということだってあるでしょう。

 グーグルなどは、世界一魅力的な企業として多くの志望者を集めているでしょうに、そこになお、会社として社員の健康を大切にするポリシーを持っている、ということを表明するというのは実にしっかりした考え方に思えます。

 そしてその指標として「血糖値」を用いているというのがじつに興味深いことです。

 実はこれはNASAが宇宙飛行士の健康とパフォーマンスを調査した結果、血糖値との関係性が強いということがわかり、それを採用しているのだとも聞きます。

 先進的な企業の考え方はいつも科学的で驚かされます。


       ◆ 


 ではわが職場はどうか、と担当の職員に「わが職場の職員の健康状態はどうなっているのか」と訊いてみると、健康診断を受けた者のかなりの割合で、脂質異常や高血圧が見られるのだとか。

 職員の健康は職場にとっても大切ですが、何と言っても各個人の幸せの礎です。それなのにまず自分自身の健康を保つことにあまり積極的ではない姿勢が伺えるのは実に残念です。

 職員が健康であるということが自慢の職場だったら、魅力の一つに十分カウントされることでしょう。
 
 医者へ行くのが煩わしいとか、怖いとか、忙しくて時間がないなど、様々な「病院へ行かないための理由」を作っていないで、勇気を出して不健康な状態から健康を取り戻してほしいものです。

 その小さな一歩を踏み出さないことには大きな成果は得られないということ、「いやいややらされる」のではなく、「自ら行うべき」ことなのだと思って欲しいのですが、実際にはなかなか難しいのが現実です。

 は~、人の心を動かすことは難しいものですが、それが組織マネジメントというもの。手を尽くさなくては、ね。

コメント
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