そろそろこの一年のブログを読み返しながら、年末の「自分自身の十大ニュース」となりそうな出来事を洗い出してみています。
ブログで今年を振り返っていると、記憶はあるのですが時間の感覚が麻痺していて、何もかもがほんのちょっと前のことのように思い出されてきます。一年が早く感じるわけです。
毎年この時期に一年を振り返ると、一体昨年までと今年一年で自分は何が変わったろうか、と思います。
古来より「男子三日会わざれば括目(かつもく)して見よ」という言葉があります。
男の子は三日も会わずにいると、驚くほど変わって成長しているものだ、という意味です。
何日もあわずにいる友人に、括目して見てもらえるほど自分自身何か変わって成長しているところはあるのでしょうか。
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人はおいそれとは変われないものですが、そんな人が変わったというときには三つのアプローチがあるのではないかと思います。
一つ目は転勤など外からの力でやむなく変わらざるを得ない場合、二つ目は意識的に何かを始めたりして自らの意志で変わろうとする場合、そして三つ目は意識していないのに心のままに動いていて振り返ると変わっていたという場合の三つです。
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一つ目の、外からの力で変わらざるを得ない場合は、住まいや居場所、友達など変わりたくないと思っても変わらざるをえないものです。
振り返った日を懐かしんだり悲しむよりは、前向きに変化を受け止めて変化を受け止められるようにしましょう。
「植えられたところで咲きなさい」というわけです。
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二つ目の意識して変わろうとして何かを始めることは立派なことです。人はしばしば怠け者で、安定して安心できる現状を変えたくないという真理が働くからです。
しかし何かを変えてみるのは良いとしても、次から次へとつまみ食いをして落ち着かないのでは困ります。一度始めたら三日三月三年は頑張って続けてみましょう。そのくらいの忍耐は欲しいものです。
そして、何かを変えると言いながら何を替えたらよいのか。それにはTPOを変えることをお勧めします。
TPOとは、T=time(時)、P=place(場所)、O=occasion(場合)のことで、発言や振る舞いに対して「時と場所と場合を考えろ」というようなときに「TPOをわきまえろ」などという風に言われます。
そこでこれを逆手にとって、時と場所と場合を変えてみるのです。
時を変えるとは、時間軸を変えて考えることで、過去の歴史に学ぶとか未来のことを考えてみることで、現状を変えることができます。
また場所を変えるとは空間軸を変えることで、引っ越しや旅行などで空間を変えてみることで生活や考え方が変わることでしょう。
そして三つ目の、場合を変えるとは、何かを誰かに習うとか、修行をするとか、冒険をするなどといった日常の関係性に変化をつけてみることです。
変えるならば、このTPOを意識して変えてみるというのはいかがでしょうか。
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さて三つ目は、特に変わろうとしているわけではないのに結果として変わったというか成長しているという場合です。
ただそれは好奇心を失っていてはそうはなりません。
自分の外への好奇心を常に持ち続け、人との出会いや外の世界への関心を持ち続け、新しい知識や経験を心に留めて感謝するような生き方をすること。
そうすれば、ゆっくりだけれど次第に内側から何かが変わってゆくことを実感できるでしょう。
あまりにゆっくりなので変化が分からないことだってあるかもしれませんが、さなぎが成虫になるような化学変化だってあるのだと思います。
さあ、この一年の私はどうだったでしょうか。
もう一度じっくりと我が身を振り返ってみることにします。