明日の北海道マラソンに参加するという女友達が東京から来たので、地元のおやじ3人が迎える飲み会を行いました。
彼女は今年になってから三度目のフルマラソンとのことですが、夏マラソンは今年初めて。
「明日は気温は下がるようなので、楽になりそうですよ」という声に笑顔を浮かべましたが、にわか雨の続く道内。さて明日の天気はどうなりますやら。
晴れて皆楽しいマラソンになると良いですね。
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一緒に飲んだ友人は、道外からの転勤者でしたが、「7年前に一度道内勤務をして、一昨年また北海道勤務になりましたが、その変化に驚きました」とのこと。
「へえ、何が変わりましたか?」
「料理の質が圧倒的に高くなりました。そしてまた安い!逆に安すぎるくらいなので、もう少し取っても良いと思うくらいですよ(笑)」
なるほど、熾烈な競争は価格だけでなく質の向上ももたらしていたようです。
さすがはよそ者の視点は違いますね。こういう話が聞きたかったのです。
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折角北海道へ来てくれたのだから、北海道のワインでおもてなしを、とお店に尋ねたところ、「それでは奥尻島のワインはいかがですか」というお勧め。
ピノグリという白のワインでしたが、なぜか塩味がします。
一度味わいたかった奥尻ワインは、明日のマラソン参加のエールになったことでしょう。
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マラソンが地域の振興にどう役立つか、ということが話題になりました。
すると、明日参加するという男性の友人が、「以前は北海道マラソンは9月に行われていたのを、実験的に8月の夏マラソンにした、と聞きました」という。
マラソンをしない私には全く分かりませんが、冬のマラソンと夏のマラソンは過酷さにおいて全く別ものなのだそうです。
北海道ならではのこの時期のマラソンは、ランナーにとっては稀有な存在でそれだけに人気も高く、この時期札幌はホテルがとても取りにくい状況なのだそう。
宿泊だけでも大きな経済効果をもたらしそうですが、友人によるとまだまだ甘い、とのこと。
「そもそもこうしたスポーツイベントは、自治体の教育委員会が関わることが多いので、経済効果がどうなるか、という視点があまくなる傾向があるのです。私は経済担当の部局が担当して、もっと経済効果を生むような取り組みをするべきだと思いますよ」
「ははあ、なるほど」
「ハワイのホノルルマラソンは、JALが関わるようになって日本人にも大人気ですが、そこでは完走者に対して"フィニッシャーズ Tシャツ"をプレゼントするんです。そして、それを着ていれば、町で食事をするときに割引があったり、飲み物のサービスがあったりします。こういう取り組みがあれば、参加者はホテルの中で食事をするよりはマチに出ようという気になりますよね。主催者だけのイベントにするのではなく、地域全体でもてなすような取り組みにすると良いのですよね」
さて、明日の北海道マラソン。地域はどのように参加者を迎えることができるでしょうか。
天気が良くて、思い出に残る大会になるように祈っています。