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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

子どもには職業体験を ~ くしろキッズタウン2012

2012-07-29 16:47:35 | Weblog
 今日の釧路は日中の気温が25℃近くまで上がる暑い一日。

 湿原マラソンもさぞ暑かったことでしょうが、快晴で最高の行楽日和となりました。

 釧路川河口の耐震岸壁の広場では霧フェスティバルが最終日を迎え、笑顔の親子連れやカップルも出店の料理や飲み物を買いながら、ひと時の夏らしさを味わっておりました。

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 【開会の合図はクラッカー】

 そんな会場近くの国際交流センターでは子供向けの職業体験イベント「くしろキッズタウン2012」が開催されました。

 このイベントは、釧路とまちづくり協定を結んでいる北海道コカコーラ(株)さんの主催で、釧路市も元気創造交付金で支援して共催という形を取っているもの。

 北海道コカコーラさんでは既にこのイベントを、札幌、函館、旭川で開催しており、釧路は全道で4番目の開催都市となっています。

 対象は市内の小学校3、4年生で、事前に募集を行って約350名ほどの子供たちが参加するとのこと。

 今回のイベントでは釧路信金さんも後方支援に務められ、市内の18業者さんが19のブースを出して、それぞれの企業のお仕事を子供たち向けに優しくアレンジして、それをやってもらおうという趣向。 

 出展された企業さんは、金融機関、広告会社、警備会社に大工さん、ガス会社や郵便局などがありますが、市の消防も加わってそれぞれの仕事に参加してもらいます。

 また飲食関係の企業として、お菓子屋さんにお蕎麦屋さん、お寿司屋さんにザンギ販売、もちろん主催者であるコカコーラさんのドリンク販売ブースもあります。


 【お蕎麦は駅そば風】


 【お菓子屋さんではシュークリームを作ります】

 また、「釧路の地元らしい企業を」ということで、水産加工の会社にも登場していただきました。わが町の産業を改めて知る良いきっかけにもなりますね。


 【たらこに似せたものを詰め合わせてもらいます】


 子供たちは、ここで1コマ30分~45分ほど働くことで、会場内で今日だけ使える給料をもらえ、それを会場内の飲食店ブースで使えるというわけ。

 会場名でのお金は釧路らしく「まり~も」という単位。給料は一コマ200~300まり~もで、お蕎麦が一杯200まり~もや巻き寿司が一パック200まり~も、シュークリームは一個100まり~も、と言った相場感です。


 【これが会場内のお札です】

 会場内でおそばを食べている子供さんに、「どこで働いて給料をもらったの?」と訊いてみると、「お蕎麦屋さんです」とのこと。

 お蕎麦屋さんで働いて200まり~もを受け取って、その給料でお蕎麦を食べているなんて、働いているときから食べたかったのでしょうか(笑)


 【働いて得たお金で食べる蕎麦は美味い!】

 稼いだお金は大いに会場内で消費してほしいもの。お金は使わないと経済が回らないということも分かるかな。



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 子供たちが対象ということで、各企業ブースでは子供専用の制服を用意するところもありました。

 消防士や警備会社などの体育会系職場では制服や消防服に身を包んで挨拶や敬礼などをしっかり訓練されるなど、子供たちの顔も真剣そのもの。






 金融機関の女子用制服には大人のお姉さんと同じスカーフが良く似合っていて可愛さも倍増。お菓子屋さんの帽子も決まっています。


 【コスプレだけじゃなく、カウンターもこのための特注です】


 ちょっとしたコスプレ風味がなお一層その職業に就きたいという気持ちを強くさせるようで、コスプレの力は将来の優秀な就職希望者を引き寄せるためのツールとして侮れません。


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 さて、会場は子供たちが自主的に活動するということを建前にしていて、保護者の皆さんはブースの外周に追い出されてしまいます。

 一緒にいると、保護者の方が「ほら、あそこが空いているからあそこにしたら?」などと、ついアドバイスをしてしまって、子供たちの自主性が阻害されるからだそう。

 そこで外から写真を撮るしかないのですが、そういう目で見ると、外から写真を撮りたい保護者への気配りがちょっと不足と感じました。

 企業名やお仕事などの看板は、みな会場の内側に配置されているので中にいる子供たちは見えますが、外の保護者には見えません。

 仕事も内側を向いて行うところが多くて、残念なことに子供たちの後ろ姿しか写せません。


 【後ろから見るとこんな感じ。ちょっとさびしい】

 このあたりは各ブースの中の配置を変えるとか、看板は後ろ向きにも作るなど工夫の余地がまだありそうです。家庭内での話題としても良い写真や映像を撮れるような配慮があった方が良いですよね。

 ところで、会場の中に入れない保護者の皆さんたちには会場内を巡るツアーがあって、このツアーコンダクターを子供たちがするという職業も旅行会社さんが用意しています。

 「中で写真を撮るツアー」なんてのがあれば多くの保護者の皆さんも参加しそうですね。


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 お店を回っていて、売り子の子供たちは最初は「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」といった声を大きく出せませんでした。

 それがだんだん慣れてくると、「いらっしゃいませー」とか「ありがとうございました!」などという声も次第に大きく元気になってゆきます。

 お父さんやお母さんが働く現場は子供の世界からは切り離されて効率化が進んでしまいました。

 こういうイベントを通じて、働くこと、稼ぐこと、使うこと、人のためになることをすること、お客さんとコミュニケーションを取ることなど、得るものは大きくあることでしょう。

 来年以降もさらに充実させたイベントに育てたいものです。

 関係者の皆さん、協賛してくださった企業の皆さん、そして参加してくれた皆さん、お疲れ様でした。 


 ※なお、このイベントでの写真映像掲出は原則保護者の許可を得ております。


 【自動販売機の充填も実は人気なんだとか(笑)】
 



 
コメント (2)
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