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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

釧路木鶏クラブ7月例会

2012-07-17 23:45:28 | Weblog



 釧路木鶏クラブ7月例会。

 この会では、毎回リーダーを一人選んで、記事の内容の感想を語り合ったり、最近の話題について意見を交換したりします。

 今回は私がリーダーで、最初の記事はアサヒビール名誉顧問の中條高さんによる「昭和の遺言状」。

 記事の趣旨は植民地化が東進する動きに対して国を守らねばならないという命がけの所作が日露戦争であったということ。

 また、その後の日本封じ込めによって大東亜戦争に敗れたがその後の占領政策によって日本の美質が失われたことを深く憂いています。

 そこで著者の中條さんは、佐藤一斎の言葉を引いて、「一燈を下げて暗夜をゆく。暗夜を憂うることなかれ。ただ一燈を頼め」と言います。

 暗夜のような戦後の日本が半世紀以上も続く中で、嘆くばかりではなく一燈を下げて進もう。志ある人たちが集まって万燈がこの国を照らす日を待とう、と締めくくります。

 かつての日本の美質を懐かしみ惜しみつつ、それらにあふれた国を目指そうという昭和の遺言状です。



    ※     ※     ※     ※     ※

 

 この戦争について、戦後の昭和天皇の回想としてこんな言葉が残されています。

「この原因を尋ねれば、遠く第一次世界大戦後の平和条約の内容に伏在している。日本の主張した人種平等案は列国の容認する処とならず、黄白の差別感は依然残存し加州(カリフォルニア)移民拒否の如きは日本国民を憤慨させるに十分なものである。又青島還付を強いられたこと亦然りである。かかる国民的憤慨を背景として一度、軍が立ち上がった時に、之を抑へることは容易な業ではない」

 また、「(戦争の)近因は、石油が禁輸されたことである」という趣旨の言葉も述べられています。

 石油の輸入を止められたために戦争に踏み切ったということはよく知られていますが、実はそのはるか前から日本人移民とそれを排斥しようとする感情モノ釣れという伏線がありました。

 戦争の歴史は、一人でも多くがその真実を考えたいものですね。


    ※     ※     ※     ※     ※


 その後の意見交換では、どうしても大津市でのイジメ問題に対して話題が集中します。

 いじめをなくすにはどうしたらいいか?という問題には、参加者から「大きなイジメの前に、小さな徴候があるはず。机を話すとか妙な目配せをするとか、体を避けるというような微妙な変化を見逃さずに、すぐに『ダメをダメと言う』ことでその確率を下げることができると思う」という意見が出ました。

 また、「あなたはいじめられていますか?」というアンケートは現実的ではない、という意見も。

 それは「もしいじめられていたとしたら、何か書き込んでいることでそれがばれてしまうから、書くのには勇気がいる」から。

 大津の事件では報道されない陰の部分が多そうだ、ということでは意見が一致。

 今日の参加者は13人。皆さんの中に「致知の読者」はいませんか?
コメント
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