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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ほかと同じじゃいやなんです~孤高の海を漕ぎ出そう

2012-07-02 23:45:21 | Weblog
 週の初めだというのに、近隣の官公庁との親睦会でMOO裏手にある岸壁炉端で大いに盛り上がりました。

 考えてみれば今年初めての岸壁炉端。飲み物はもちろん「夕日ハイボール」で、周りの迷惑を顧みず、勝手にこれを注文して飲んでもらいました。だいぶ酔っぱらったかな。


 二次会も楽しく過ごして、〆はやはりラーメン。今日はつぶ焼きで有名な「かど屋」の真っ黒ラーメンです。




 釧路ラーメンは魚介ベースのあっさりしょうゆ味が定番ですが、ここは真っ黒な醤油のスープが自慢。

 普通の釧路ラーメンとはまた一風変わったところで釧路の名物ラーメンと言えるでしょう。




「このスープって、どうして真っ黒になるんですか?」普段は聞けないような質問も酔った勢いでやっちゃいましょう。

「醤油ベースなんですけどね、塩をちょっと抜くんですね」
「塩を抜く!?それってどうやってやるんですか?」

「それは企業秘密ですよ、ふふふ(微笑)」

 こちらはつぶを焼いたのが有名なのですが、つぶを焼くつゆなどはラーメンとは一切関係がなくて、ラーメンは専用のスープでしっかりだしてくれます。

「釧路ラーメンとはまたちょっと違うんですね」
「釧路ラーメンって、言い出したのは最近でしょ?うちはそのまえからずっとこうやっていますからね」

 いくつもある釧路ラーメンの名店には属さない世界で名物の地位を保つ姿に感心です。

 他と同じじゃないところがいいのです。





    ※     ※     ※     ※     ※



 最近、商工会議所の青年部が繁華街の一角にある栄町公園で季節限定のビヤガーデンを開こうとしている、という噂を聞きました。

 そのメンバーの一人に会ったので、どういうことをするのか聞いたところ、「釧路は涼しくて屋外のビアガーデンがないのが寂しいと思って、それをやろうと思います」とのこと。

 ただ名前を「冷やガーデンというのはどうでしょう?」というので、「大賛成!ぜひそれでやってください!」と叫びました。

 世の中に屋外のビアガーデンなど数多あって、そんなことは決して話題にも何もなるはずがありません。

 ところがそれを釧路の涼しさに引っかけて、「冷やガーデン」と命名した瞬間に、そんな名のビアガーデンはここだけになります。

 どうせなら、どこにでもある冷えたビールだけではなく、常温のビールや熱燗のビールくらい出せばよいのです。

 それこそが、他のどこにもないここだけのビアガーデンになること請け合い。

 釧路は他の町と違うんだ、ということをどのような形で表現すればよいでしょうか。

 他とは違うことに価値を見出し、他と差別化できず同じ世界にいることを悔しいと思うようにしようではありませんか。

 他と同じじゃダメなのです。他とは違う、孤高の海を一人で漕ぎだすからこそ価値があるのであって、釧路はそれに答える十分なポテンシャルがあります。

 問題はそれを意識して遊び心半分で生かそうとするかどうかです。

 かど屋のラーメンとどうように、「他とは違う」ということにプライドと誇りを持ちましょう。

 それだけで釧路は他の町から一目置かれるようなまちになることができるはずです。

 違うことこそ美しい。その精神をもう一度磨き上げましょう。 


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