中日劇場、2010年2月3日ソワレ、17日ソワレ
跡継ぎのない家に育った紫子(霧矢大夢)は、女でありながら男児のように武芸に励んで育った。だが父が急死し、病身の母を養うため、今日の遊女屋で客を取ることにする。初めての客となった男・風吹(青樹泉)とは、以前に偶然出会ったことがあった。男姿で出会った紫子が女だと知って驚く風吹だが、ふたりは一瞬のうちに惹かれあう。だがふたりの仲を裂くように、双方に客が訪れる。紫子のもとにやってきたのは、安芸佐伯家の家老で、実は紫子は佐伯家の娘で、現領主・碧生(霧矢の二役)の双生児の妹だと言う。一方、風吹の客は、忍びの仲間である丹波(桐生園加)だった…原作/木原敏江、脚本/柴田ゆき宏、演出/大野択史、作曲・編曲/寺田瀧雄。1987年に星組で初演された演目の再演。
原作漫画を読んだときには、わりと風吹が目立って見えたので、これを男役が演じ、紫子はトップ娘役が演じればいいのでは…と思ったのですが、初演を映像ですら観ていない私でも、『紫子』はトップ男役が双生児の兄妹を二役で演じるのだとは知っていたので、はて如何に…と思っていました。
だってまりもちゃん(蒼乃夕妃)が演じることになる舞鶴姫って、原作ではあんまり存在感がないんだもん。プレとはいえトップコンビお披露目公演なのにどうなるの?と…
だいたい紫子ってのは要するに女性であり、ということはオスカルみたいなもので、トップコンビは女同士となってラブの芽生えようがないワケです…との杞憂を抱えての観劇でした。
結果としては…うーん、なんかそんなことより、なんかすげー話だなあ、ということに圧倒されて終わりました…
兄の志と誇りを継いで、国敗れても家臣は逃がし、けれど自分は落城に殉じる…というのは、「自己犠牲」云々というよりは、責任の取り方というか生き方として、わからなくもない。定嗣(明日海りお)とだったら、共に殉死、というのは納得しやすかった。
そこに風吹が現れて、なんで定嗣が風吹に簡単に紫子を譲っちゃうのか、初見時はよくわからなかったんですけれど…
紫子だって
「薄情者!」(この台詞、絶品!!)
って風吹をなじっているのに…
おちついて観れば、定嗣が紫子を風吹に譲るのはよくわかって、それは彼が紫子を慕いながらも、彼女の心には風吹がいるってことをちゃんとわかっていたからで、そういう台詞もきちんとあるし、彼はそういうせつない萌えキャラなんです。
だから彼の行動はいい。が、紫子が彼に対して「ありがとう」と言うのはあくまでおかしいと思いますけれどね…
私は、風吹には、紫子とともに城を脱出してほしかった。ダメかな?
原作にあった風吹の鬼設定とか超能力設定をすべてカットしているので、逃がしようもなかったのかもしれませんが、たとえば定嗣が血路を開いて、ふたりを逃がすとか、ダメかな?
碧生を暗殺するのが忍びとしての風吹の使命でしたが、紫子とのこともあって風吹は手を束ねていました。
そうこうしているうちに、事態はこうなってしまった。
最後に城に現れた風吹には、碧生に成り代わって死んでいこうとする紫子に峰打ちでも入れて、「碧生は俺が斬った。おまえはもうただの紫子だ。佐伯家も城も関係ない、ただの男と女になって、俺と共に生きていこう」とでも言って、手を取り合って炎の城を出てもらいたかった。
そういうハッピーエンド、ダメかな?
だって人は生きていればこそじゃない。
誇りも志も大事だよ、でもそういう実より名を取る感じとか、主に大義名分やプライドのためにふっかける戦争とかって、ホントに男性特有のものっていうか、女からしたらくだらなくてちゃんちゃらおかしい、っていうのがあると思うのです。女は究極の非戦主義者、非暴力主義者じゃないかな?
だから、逆巻く炎の中でふたりが手に手を取って心中して、
「風吹、私を抱け!」
ってのも感動的ですけれども、でも、えええ?それでいいのかな~と思ってしまったのですよ…
だって原作は一応、城を脱出して逃げ延びて、ハッピーエンドじゃないですか。
「ここではないどこかで幸せになろう」なんて一種の逃避かもしれないけれど、でも戦国の世を離れることでしかふたりに安住の地はないよ、ってのがテーマでもあったのだと思うのです。
戦国の世に残って故国に帰った舞鶴姫は、生きながらえたかもしれないが、また政略結婚でどこぞに嫁がされていく…というのが対比になっているのですから。
だから、このラストで、いいの?とは言いたい。
それからするとそもそもこのお話、宝塚歌劇として、というか少女漫画として、コードがどうなのよ…という気はしました。
碧生の嫁・舞鶴姫に、紫子には閨の相手ができないから風吹をあてがうという流れも、紫子の嫉妬もわかるしせつないけれど、舞鶴姫からしたら一服盛られて眠らされている間に知らない男にレイプされるワケですよ。のちに舞鶴姫は紫子に同情・共感・理解を示しますが、ちょっとできすぎって感じもしますしね…
眠ってるんだったら何もしないで、「でもちゃんとしたよ」って言って騙すだけでもよかったんじゃないの?とか言いたいし…
紫子にそんなとんでもないことを頼まれた風吹はもちろん災難ですが、そしてとても気の毒だとは思いますが、でも結局はやっちゃったんだよね?(これまた柴田先生は必ずこういうくだりでこのテのシーンをきちんと見せます。風吹が舞鶴姫を抱く絵面、色っぽいけどいやらしい…)
ここも、少女漫画的には、つまりヒロインとしては、あるいは読者としては、風吹はやっぱりできなかった、舞鶴姫を抱けなかった、とした方が理想的だと思うのですよ。プレイボーイの最後の女になるのが女の究極の夢です。自分以外には勃たない男が女の理想の男です。つらかろうがなんだろうが、舞鶴姫を抱けてしまった風吹はタダの男ということに成り下がってしまうと思うのですよ…
ま、根本的に言って、木原作品は厳密には少女漫画ではない、むしろBL枠に入るものだから…ということは、ある。
でも宝塚歌劇は女性向けのロマンであるべきだし、まして柴田作品だし、そこは譲らないものだと思ったのですがねえ…
というわけで、私はわりと違和感を感じてしまった観劇だったのですが、この作品、はたして一般的にはどう受け入れられているのでしょうか…
さて生徒さんたちですが…
初見時はとにかくキリヤンの達者さがずば抜けて見えてしまって、あらららら…という印象でした。他と差がありすぎる、というか。
二度目は席が良かったこともあって、他の熱演にも目がいき、逆にモリエだけが大根に見えました。ごめん…
でも遊女屋のシーンからしてもう口先だけで台詞言ってる感じで、笑いが全然取れていないんだもん!
老け役をさすがにうまくこなした一色琉加、色悪役に扮した星条海斗、いかにも柴田キャラという感じの女忍びのお香の咲希あかね、やや役不足だった丹波のソノカ、みんなよかった。
定嗣のミリオも五月人形のような麗しさで、初見時はやはり口先だけに見えましたが、二週間後には魂が入った感じでした。定嗣の妹・宮乃の舞乃ゆか、太刀持ちの千丸の千海華蘭なんかも生き生きしていました。
たずの邦なつきはもちろんさすが。
モリエだけがなあ…なんかぼさーっとして、でもそれがキャラなんだって感じもなくて…もっと熱くいい男に風吹をやってみせてくれよ!って感じなんですけど…???
出色だったのはマリモちゃんで、はきはきとしたヒロインですばらしかった。元々こういうキャラなのか、本人のニンに合わせたものか?
政略結婚は百も承知で、でも泣き暮らすつもりはなく、仲良くやれたらうれしいわ、なんて言ってのけて、碧生(というか紫子)をたじたじとさせる、気の強い心のしっかりしたお姫様。でも碧生とあやめを見る場なんかはとても愛らしい。よかったです。
なのでなおさら、マリモの紫子で、キリヤンの風吹でいいじゃん…と思ってしまったのでした。
ショーは作・演出/三木章雄。
一部、手を加えられてはいますが、アサコのサヨナラ公演として観たものなので、その印象が私にはどうしても強く…
HOT JAZZもあのランウェイのセットが大好きだったので、それがないのは寂しく…
BODY HEATのシーンはソノカのメットルが麗しく、彩星りおんのラ・ニュイの歌声がすばらしく、アイスダンスのようなリフトは継承されていて、素敵だったのですが…
「エル・ビエント」の歌を差し替えたんだったら、EL TANGOの、特に裸足で流星の中踊る場面は差し替えてほしかった…あれは本当に、孤高だったアサコを送るための場面だったのではないの? 振りも一部変わっているようだし、もちろんキリヤンはダンスがうまいし、明るく力強く情熱的なものになってはいましたが、でも、でも…
最後の黒燕尾の総踊りも…くうう…
『Apassionado!』が2としてユウヒによって踊られたときには、そんなに「アサコのだったのに!」という感じがしなかったのは、贔屓のせいってのもあるかもしれないけれど(^^;)、やはり『HoB!』がサヨナラ公演だったから、というのが大きいと思うんですよね…
いいんですけれどね、仕方ないんですけれどね…
あとつらいのが、モリエやミリオに囲まれると、キリヤンがいかにも顔が大きく背が低く見えてしまうこと。悲しいなー、今後どうすんのかなー…
すばらしかったのはここでもマリモちゃんで、久々に目の覚めるような鮮やかな娘役のダンスを見ました!
のびのび、きびきび、まあ見ていて気持ちのいいこと!
細すぎないし、キリヤンと組むときはちゃんと小さく見せるし、でも遠慮しないし、男前そう!
いいトップ娘役さんを迎えました。いいトップコンビになると思う。
マサオやミリオにはまだバトンを渡すのはつらいと思うので(中日ビルのイメージガールに早速なっていたアヒ、卒業が恨めしいよ…!)、今しばらくは、がんばるしかないよキリヤン。ユミコの分まで…!
ちなみにショーでのキリヤンの前髪の乱れ方がなかなか素敵でした。
あと、紫門ゆりやくんが、ちょっとみーちゃんみたいに見えて、目立つルックスに見えました。
跡継ぎのない家に育った紫子(霧矢大夢)は、女でありながら男児のように武芸に励んで育った。だが父が急死し、病身の母を養うため、今日の遊女屋で客を取ることにする。初めての客となった男・風吹(青樹泉)とは、以前に偶然出会ったことがあった。男姿で出会った紫子が女だと知って驚く風吹だが、ふたりは一瞬のうちに惹かれあう。だがふたりの仲を裂くように、双方に客が訪れる。紫子のもとにやってきたのは、安芸佐伯家の家老で、実は紫子は佐伯家の娘で、現領主・碧生(霧矢の二役)の双生児の妹だと言う。一方、風吹の客は、忍びの仲間である丹波(桐生園加)だった…原作/木原敏江、脚本/柴田ゆき宏、演出/大野択史、作曲・編曲/寺田瀧雄。1987年に星組で初演された演目の再演。
原作漫画を読んだときには、わりと風吹が目立って見えたので、これを男役が演じ、紫子はトップ娘役が演じればいいのでは…と思ったのですが、初演を映像ですら観ていない私でも、『紫子』はトップ男役が双生児の兄妹を二役で演じるのだとは知っていたので、はて如何に…と思っていました。
だってまりもちゃん(蒼乃夕妃)が演じることになる舞鶴姫って、原作ではあんまり存在感がないんだもん。プレとはいえトップコンビお披露目公演なのにどうなるの?と…
だいたい紫子ってのは要するに女性であり、ということはオスカルみたいなもので、トップコンビは女同士となってラブの芽生えようがないワケです…との杞憂を抱えての観劇でした。
結果としては…うーん、なんかそんなことより、なんかすげー話だなあ、ということに圧倒されて終わりました…
兄の志と誇りを継いで、国敗れても家臣は逃がし、けれど自分は落城に殉じる…というのは、「自己犠牲」云々というよりは、責任の取り方というか生き方として、わからなくもない。定嗣(明日海りお)とだったら、共に殉死、というのは納得しやすかった。
そこに風吹が現れて、なんで定嗣が風吹に簡単に紫子を譲っちゃうのか、初見時はよくわからなかったんですけれど…
紫子だって
「薄情者!」(この台詞、絶品!!)
って風吹をなじっているのに…
おちついて観れば、定嗣が紫子を風吹に譲るのはよくわかって、それは彼が紫子を慕いながらも、彼女の心には風吹がいるってことをちゃんとわかっていたからで、そういう台詞もきちんとあるし、彼はそういうせつない萌えキャラなんです。
だから彼の行動はいい。が、紫子が彼に対して「ありがとう」と言うのはあくまでおかしいと思いますけれどね…
私は、風吹には、紫子とともに城を脱出してほしかった。ダメかな?
原作にあった風吹の鬼設定とか超能力設定をすべてカットしているので、逃がしようもなかったのかもしれませんが、たとえば定嗣が血路を開いて、ふたりを逃がすとか、ダメかな?
碧生を暗殺するのが忍びとしての風吹の使命でしたが、紫子とのこともあって風吹は手を束ねていました。
そうこうしているうちに、事態はこうなってしまった。
最後に城に現れた風吹には、碧生に成り代わって死んでいこうとする紫子に峰打ちでも入れて、「碧生は俺が斬った。おまえはもうただの紫子だ。佐伯家も城も関係ない、ただの男と女になって、俺と共に生きていこう」とでも言って、手を取り合って炎の城を出てもらいたかった。
そういうハッピーエンド、ダメかな?
だって人は生きていればこそじゃない。
誇りも志も大事だよ、でもそういう実より名を取る感じとか、主に大義名分やプライドのためにふっかける戦争とかって、ホントに男性特有のものっていうか、女からしたらくだらなくてちゃんちゃらおかしい、っていうのがあると思うのです。女は究極の非戦主義者、非暴力主義者じゃないかな?
だから、逆巻く炎の中でふたりが手に手を取って心中して、
「風吹、私を抱け!」
ってのも感動的ですけれども、でも、えええ?それでいいのかな~と思ってしまったのですよ…
だって原作は一応、城を脱出して逃げ延びて、ハッピーエンドじゃないですか。
「ここではないどこかで幸せになろう」なんて一種の逃避かもしれないけれど、でも戦国の世を離れることでしかふたりに安住の地はないよ、ってのがテーマでもあったのだと思うのです。
戦国の世に残って故国に帰った舞鶴姫は、生きながらえたかもしれないが、また政略結婚でどこぞに嫁がされていく…というのが対比になっているのですから。
だから、このラストで、いいの?とは言いたい。
それからするとそもそもこのお話、宝塚歌劇として、というか少女漫画として、コードがどうなのよ…という気はしました。
碧生の嫁・舞鶴姫に、紫子には閨の相手ができないから風吹をあてがうという流れも、紫子の嫉妬もわかるしせつないけれど、舞鶴姫からしたら一服盛られて眠らされている間に知らない男にレイプされるワケですよ。のちに舞鶴姫は紫子に同情・共感・理解を示しますが、ちょっとできすぎって感じもしますしね…
眠ってるんだったら何もしないで、「でもちゃんとしたよ」って言って騙すだけでもよかったんじゃないの?とか言いたいし…
紫子にそんなとんでもないことを頼まれた風吹はもちろん災難ですが、そしてとても気の毒だとは思いますが、でも結局はやっちゃったんだよね?(これまた柴田先生は必ずこういうくだりでこのテのシーンをきちんと見せます。風吹が舞鶴姫を抱く絵面、色っぽいけどいやらしい…)
ここも、少女漫画的には、つまりヒロインとしては、あるいは読者としては、風吹はやっぱりできなかった、舞鶴姫を抱けなかった、とした方が理想的だと思うのですよ。プレイボーイの最後の女になるのが女の究極の夢です。自分以外には勃たない男が女の理想の男です。つらかろうがなんだろうが、舞鶴姫を抱けてしまった風吹はタダの男ということに成り下がってしまうと思うのですよ…
ま、根本的に言って、木原作品は厳密には少女漫画ではない、むしろBL枠に入るものだから…ということは、ある。
でも宝塚歌劇は女性向けのロマンであるべきだし、まして柴田作品だし、そこは譲らないものだと思ったのですがねえ…
というわけで、私はわりと違和感を感じてしまった観劇だったのですが、この作品、はたして一般的にはどう受け入れられているのでしょうか…
さて生徒さんたちですが…
初見時はとにかくキリヤンの達者さがずば抜けて見えてしまって、あらららら…という印象でした。他と差がありすぎる、というか。
二度目は席が良かったこともあって、他の熱演にも目がいき、逆にモリエだけが大根に見えました。ごめん…
でも遊女屋のシーンからしてもう口先だけで台詞言ってる感じで、笑いが全然取れていないんだもん!
老け役をさすがにうまくこなした一色琉加、色悪役に扮した星条海斗、いかにも柴田キャラという感じの女忍びのお香の咲希あかね、やや役不足だった丹波のソノカ、みんなよかった。
定嗣のミリオも五月人形のような麗しさで、初見時はやはり口先だけに見えましたが、二週間後には魂が入った感じでした。定嗣の妹・宮乃の舞乃ゆか、太刀持ちの千丸の千海華蘭なんかも生き生きしていました。
たずの邦なつきはもちろんさすが。
モリエだけがなあ…なんかぼさーっとして、でもそれがキャラなんだって感じもなくて…もっと熱くいい男に風吹をやってみせてくれよ!って感じなんですけど…???
出色だったのはマリモちゃんで、はきはきとしたヒロインですばらしかった。元々こういうキャラなのか、本人のニンに合わせたものか?
政略結婚は百も承知で、でも泣き暮らすつもりはなく、仲良くやれたらうれしいわ、なんて言ってのけて、碧生(というか紫子)をたじたじとさせる、気の強い心のしっかりしたお姫様。でも碧生とあやめを見る場なんかはとても愛らしい。よかったです。
なのでなおさら、マリモの紫子で、キリヤンの風吹でいいじゃん…と思ってしまったのでした。
ショーは作・演出/三木章雄。
一部、手を加えられてはいますが、アサコのサヨナラ公演として観たものなので、その印象が私にはどうしても強く…
HOT JAZZもあのランウェイのセットが大好きだったので、それがないのは寂しく…
BODY HEATのシーンはソノカのメットルが麗しく、彩星りおんのラ・ニュイの歌声がすばらしく、アイスダンスのようなリフトは継承されていて、素敵だったのですが…
「エル・ビエント」の歌を差し替えたんだったら、EL TANGOの、特に裸足で流星の中踊る場面は差し替えてほしかった…あれは本当に、孤高だったアサコを送るための場面だったのではないの? 振りも一部変わっているようだし、もちろんキリヤンはダンスがうまいし、明るく力強く情熱的なものになってはいましたが、でも、でも…
最後の黒燕尾の総踊りも…くうう…
『Apassionado!』が2としてユウヒによって踊られたときには、そんなに「アサコのだったのに!」という感じがしなかったのは、贔屓のせいってのもあるかもしれないけれど(^^;)、やはり『HoB!』がサヨナラ公演だったから、というのが大きいと思うんですよね…
いいんですけれどね、仕方ないんですけれどね…
あとつらいのが、モリエやミリオに囲まれると、キリヤンがいかにも顔が大きく背が低く見えてしまうこと。悲しいなー、今後どうすんのかなー…
すばらしかったのはここでもマリモちゃんで、久々に目の覚めるような鮮やかな娘役のダンスを見ました!
のびのび、きびきび、まあ見ていて気持ちのいいこと!
細すぎないし、キリヤンと組むときはちゃんと小さく見せるし、でも遠慮しないし、男前そう!
いいトップ娘役さんを迎えました。いいトップコンビになると思う。
マサオやミリオにはまだバトンを渡すのはつらいと思うので(中日ビルのイメージガールに早速なっていたアヒ、卒業が恨めしいよ…!)、今しばらくは、がんばるしかないよキリヤン。ユミコの分まで…!
ちなみにショーでのキリヤンの前髪の乱れ方がなかなか素敵でした。
あと、紫門ゆりやくんが、ちょっとみーちゃんみたいに見えて、目立つルックスに見えました。
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