小学館フラワーコミックス全11巻。
LAのアンダーソン家は総勢5人。人のいいパパにマリア様のようなママ、男が好きな長男のケイに男の子みたいな長女のフィー、おませな次女のトレーシーの仲良し家族だ。ところがそこに、パパの隠し子を名乗る5歳の天才少年ジョナサンが訪ねてきたから大騒ぎ…ときめきホーム・コメディー。
私は『ポーの一族』『トーマの心臓』そして『ファラオの墓』『風と木の詩』でフラワーコミックスを買うようになりましたが、雑誌の「少女コミック(現「Sh0o-Comi」)」や「別冊少女コミック(現「Betsucomi」)」は買ったことがなく、雑誌は「りぼん」を卒業したあと「LaLa」に行きました。フラワーコミックスでは他に渡辺多恵子や吉田秋生、秋里和国(当時のペンネーム)なんかを買い集め、白泉社花とゆめコミックスでは成田美奈子や清水玲子を買っていました。秋里さんは最近ヒット作に恵まれていないけれど、いずれも未だ第一線で描いている息の長い漫画家さんですね。今の読者にはそれぞれ『風光る』『海街diary』『花よりも花の如く』『秘密』の作家、なんだろうけれど、私にはこの作品であり『カリフォルニア物語』『BANANA FISH』であり『みき&ユーティ』『エイリアン通り』でありジャック&エレナシリーズなのでした。
この作品も長く愛蔵しているのに感想を書いていないことに気づきましたので、この流れで再読してみました。レイフとサイモンの回想場面はギムナジウム・チックだし、ケイが読んでいる本が「ルネッサンスとヒューマニズム」だったりするので、確実にこの流れにありますよね。というか、オマージュというかリスペクトとしてあえて散りばめられているんだと思います。
今も人物の丸まっこい、柔らかい描線が魅力の漫画家さんですよね。とても丁寧で温かい。まだ海外が今よりちょっと遠い時代の連載作品で、でも本人のホームステイ経験もあって、憧れとドリームとロマンと、でもちゃんとマリコ視点の地に足ついた日本からのエピソードも描かれるような、バランスのいい一作だと思います。ホームドラマとしても思春期ものとしてもとても良く出来ています。そして古びていない、素晴らしい。
フィーという主人公像自体は、この時代でもやや古くなりつつはあったと思うのだけれど(だからジャニスというキャラクターも登場するのだし、この1巻があるのだけれど)、やはり王道、メジャー感というものは大事だと思いますし、彼女はただの脳天気でもなくカマトトでもなくちゃんと成長しているキャラで、健全で健康で、素敵です。
「Vibration」からの「パーティー・ドレス」、「LET ME INTRODUCE」「ジャニス」「ぼくたちの解放」「タッグ・マッチ」そして「Yes,Mom.」「ハイヒール・スプリンター」の流れがすごく好き。キュンキュンします。物語としても実に美しいと思います。
ジェイもリオも好きだったなー、今でも好きだ。このあたりには、いわゆる少年愛漫画のその後の成長と進化を感じますよね。ちゃんとゲイのカップルになっている。ちょっと都合の良さを感じなくもないけれど、ルイスの在り方もいい。これくらいの年齢やポジションの成人女性キャラが出てきていることもやはり進化の証でしょう。
名作です、傑作です。毎度コレばかりで申し訳ありません。
LAのアンダーソン家は総勢5人。人のいいパパにマリア様のようなママ、男が好きな長男のケイに男の子みたいな長女のフィー、おませな次女のトレーシーの仲良し家族だ。ところがそこに、パパの隠し子を名乗る5歳の天才少年ジョナサンが訪ねてきたから大騒ぎ…ときめきホーム・コメディー。
私は『ポーの一族』『トーマの心臓』そして『ファラオの墓』『風と木の詩』でフラワーコミックスを買うようになりましたが、雑誌の「少女コミック(現「Sh0o-Comi」)」や「別冊少女コミック(現「Betsucomi」)」は買ったことがなく、雑誌は「りぼん」を卒業したあと「LaLa」に行きました。フラワーコミックスでは他に渡辺多恵子や吉田秋生、秋里和国(当時のペンネーム)なんかを買い集め、白泉社花とゆめコミックスでは成田美奈子や清水玲子を買っていました。秋里さんは最近ヒット作に恵まれていないけれど、いずれも未だ第一線で描いている息の長い漫画家さんですね。今の読者にはそれぞれ『風光る』『海街diary』『花よりも花の如く』『秘密』の作家、なんだろうけれど、私にはこの作品であり『カリフォルニア物語』『BANANA FISH』であり『みき&ユーティ』『エイリアン通り』でありジャック&エレナシリーズなのでした。
この作品も長く愛蔵しているのに感想を書いていないことに気づきましたので、この流れで再読してみました。レイフとサイモンの回想場面はギムナジウム・チックだし、ケイが読んでいる本が「ルネッサンスとヒューマニズム」だったりするので、確実にこの流れにありますよね。というか、オマージュというかリスペクトとしてあえて散りばめられているんだと思います。
今も人物の丸まっこい、柔らかい描線が魅力の漫画家さんですよね。とても丁寧で温かい。まだ海外が今よりちょっと遠い時代の連載作品で、でも本人のホームステイ経験もあって、憧れとドリームとロマンと、でもちゃんとマリコ視点の地に足ついた日本からのエピソードも描かれるような、バランスのいい一作だと思います。ホームドラマとしても思春期ものとしてもとても良く出来ています。そして古びていない、素晴らしい。
フィーという主人公像自体は、この時代でもやや古くなりつつはあったと思うのだけれど(だからジャニスというキャラクターも登場するのだし、この1巻があるのだけれど)、やはり王道、メジャー感というものは大事だと思いますし、彼女はただの脳天気でもなくカマトトでもなくちゃんと成長しているキャラで、健全で健康で、素敵です。
「Vibration」からの「パーティー・ドレス」、「LET ME INTRODUCE」「ジャニス」「ぼくたちの解放」「タッグ・マッチ」そして「Yes,Mom.」「ハイヒール・スプリンター」の流れがすごく好き。キュンキュンします。物語としても実に美しいと思います。
ジェイもリオも好きだったなー、今でも好きだ。このあたりには、いわゆる少年愛漫画のその後の成長と進化を感じますよね。ちゃんとゲイのカップルになっている。ちょっと都合の良さを感じなくもないけれど、ルイスの在り方もいい。これくらいの年齢やポジションの成人女性キャラが出てきていることもやはり進化の証でしょう。
名作です、傑作です。毎度コレばかりで申し訳ありません。
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