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「家忠日記 六」を読む 15

(散歩道のコヤブラン)

ヤブランは庭にもあるが、これはコヤブラン。小型の花房はまだ蕾である。

しばらく雨が無くて、大代川が涸れそうだと見ていた所、いつの間にか水量が増えていた。源流はそんなに遠いわけではない。おそらく八高山辺りで驟雨でもあったのだろう。

「家忠日記 六」の解読を続ける。

 天正十九年(1591)卯閏正月
十六日癸未 尊通帰り候。
十七日甲申 鷹給衆帰られ候。石川五左衛門越され候。
      小(栗)忠蔵には出し、扇十枚、皿廿。
      安(藤)彦四(郎)には錫の湯注、皿十、
      賀藤には可多色一反、木村には皿廿、出し候。
十八日乙酉 夕飯、家中衆へ鷹の雁ふる舞い候。
十九日丙戌 跡大炊助越され候。
廿日 丁亥 伊勢預け物に、舟の書と‥‥。京へ覚道飛脚に越し候。
      侍衆三川へ越し候。

廿一日戊子 瀧山より兵粮の代りに紙取り候。
      家方、井口やいと候。
廿二日己丑 下総、鵜殿八郎三郎所より音信候。
      皆川より兵粮の方に、代物六十分越し候。
廿三日庚寅 夜、雨降る。家中衆へ鷹のふる舞い候。
      跡大炊助越され候。
廿四日辛卯 江戸より十三郎越し候。
廿五日壬辰 

廿六日癸巳 伊奈熊蔵、忍領、竿打ちに熊谷まで越し候、音信候。
※ 竿打ち(さおうち)- 江戸時代、間竿(けんざお)で田畑の面積を測量したこと。また、検地のこと。竿入れ。
廿七日甲午 
廿八日乙未 熊蔵所、熊谷へ越し候。
廿九日丙申 夜、雨。青黒の馬買い候。

※ 青黒(あおぐろ)- 馬の毛色の名。黒に青みを帯びたもの。

 天正十九年(1591)卯二月
 二月大
一日 丁酉 夜雨。
二日 戊戌 御福松様衆、ふる舞い候。
三日 己亥 彼岸に入り。
四日 庚子 宵に雨降る。節のやいとう(灸)する。
五日 辛丑 朝まで雨降る。

六日 壬寅 殿様は、関白様清須に御鷹野のためとして御座候て、
      清須にて御見相候。矢倉へ参り候。
      江戸方にて、また御国替え候沙汰候。
      関白様より、鷹給小栗忠蔵、鳥見の御小人九左衛門、御乞い候。
※ 見相(みあい)- 顔を合せること。
七日 癸卯 雨降り。御福松様衆、ふる舞い候。
八日 甲辰 
九日 乙巳 夜、雨降る。清善寺に越し候。
      樽代百疋。樽、食籠、了意同心候。
※ 食籠(じきろう)- 食物を盛る器。ふたがつき、円形または角形。重ね式のものもある。
十日 丙午 雨降 
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