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「家忠日記 五」を読む 40

(散歩道の白百合)

カサブランカという品種か。白百合ではそれしか知らない。

「家忠日記 五」の解読を続ける。

 天正十七年(1589)丑十月
廿一日乙未 木引き。普請奉行衆、振る舞い候。
廿二日丙申 木引き。去十八日に、小美へ縄打ちの衆越され候由候。
      小栗二右衛門同心。
※ 縄打ち(なわうち)- 間縄 (けんなわ) を使って田畑を測量すること。検地。縄入れ。
※ 小栗二右衛門 - 小栗吉忠(おぐりよしただ)。松平元康に仕え、桶狭間の戦いや三河一向一揆、さらには今川氏真との掛川城攻防戦などで「小栗党」と称される一族郎党を率いて活躍し、遠江国中泉に八百二十四貫文の地と、同心四十一名を与えられた。これがいわゆる「小栗同心」である。天正15年から数年に渡って五か国総検地が実施され、吉忠とその配下の小栗同心が中心となり、検地を行った。

廿三日丁酉 木引き。
廿四日戊戌 木引き。駿府より当年中、入り候木ばかり引きて、
      普請衆上り候え候由、申し来り候。
廿五日己亥 木引き。松孫三郎所へふる舞いにて越し候。
      晩は菅織部所へふる舞いにて越し候。

廿六日庚子 木引きに出候。
廿七日辛丑 木引き。
廿八日壬寅 木引き。
廿九日癸卯 木引き。本田彦次郎所に、振る舞いにて越し候。
晦日 甲辰 木引き。夜、雨降る。


 天正十七年(1589)丑十一月
 十一月小
一日 乙巳 木引き。宮内へ出で候。小原越中所へ
      越し候て振る舞い候。
二日 丙午 木引き。戸田佐門所へ、振る舞いにて越し候。
      殿様御上落、近日候由、申し来り候。
三日 丁未 木引き。相模より信州真田城を一つ取り候間、
      手出しに参り候。
四日 戊申 堀勘兵衛所へ、ふる舞いにて越し候。
五日 己酉 木引きに出で候。

六日 庚戌 木引き出で候。
七日 辛亥 木引き出来候て、府中まで帰り候。
      落ち着き、水野清六にふる舞い候。
八日 壬子 懸河まで帰り候。殿様は田中に御座候。
九日 癸丑 新居まで帰り候。
十日 甲寅 深溝へ参り着き候。

十一日乙卯 会下へ参り候。
十二日丙辰 
十三日丁巳 酒善五左衛門所へ、ふる舞いにて越し候。
十四日戊午 夜、雨降る。竹谷金保斎へふる舞いにて越し候。
      金保煩いにて相候わず。
十五日己未 夜、初雪降る。会下へ参り候。永良へ越し候。

十六日庚申 修理所にふる舞い候。夕、新左衛門ふる舞い候。
      網引かせ候。鯉弐十弐本。
十七日辛酉 朝、権兵衛所にふる舞い候。
      網引かせ候。鯉十四本、鮒二百候。深溝へ帰り候。
十八日壬戌 同新次郎所へ、ふる舞いにて越し候。
十九日癸亥 
廿日 甲子 

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