平成18年に60歳を迎える。六十と縦に書くと傘に鍋蓋(亠)を載せた形である。で、「かさぶた(六十)日録」
かさぶた日録
肺炎球菌ワクチンを接種した
考えてみれば、この処、毎年同じ花を撮り、ブログに載せている気がする。このフヨウだけでなく、お馴染みの花がたくさんある。
今年、70歳になって、医療で二つのことがあった。一つは医療費が3割負担から2割負担に軽減されたことである。これは大きい。もう一つは肺炎球菌ワクチン接種の補助が市から出て、3000円の負担で受けられることである。この頃感じるのは、年を取って、得することも多いことである。電車の優先席に最近になって抵抗なく座れるようになった。
人の最終的な死亡原因で、おそらく最も多いのは肺炎であろう。女房の同級生も肺炎で一ヶ月以上入院していたという話を聞いた。接種を受けて置こうと思い、昨日、S医院へ行った。肺炎を引き起こす原因球菌の20~40%で、効果がある。たとえ発症しても軽微で済むと、医師から説明があった。接種すれば完璧というわけではないようだ。もっとも、劇症化するものには効くらしい。効果は5年。5年経ったら効果が薄れる。その後は、補助が出るのかどうか、そのときになってみなければわからない。医師も先のことは5年後に考えればよいと、いたって暢気である。(S医院は島田の医院で、前に掛かっていた開業医より、若い医師である)
看護師さんが、薬に貼られたラベルを見せて、ワクチン名と使用期限が17年の1月までであることを確認させ、了解を求める。薬を間違えないためのマニュアルで、最終の意志の確認であろう。ラベルの文字は、自分はよく見えたが、老眼では困難なほど、小さい文字であった。利き腕を尋ね、アレルギーはないか、アルコールで拭いて赤くなることはないか、など質問をして、左の腕をアルコール消毒する。
「ちょっと痛いですが、すぐ済みますよ」(目を背けていたので、この後はイメージである)やおら、注射器を逆手に持ち変えて、反動を付けて、二の腕の筋肉へぶすり。「終わりました。今日、お風呂は入っていいですが、揉まないようにして下さい」
定期的に検査のために血を取られることはあるけれども、筋肉注射は大人になってから受けた記憶がなかった。インフルエンザの予防接種もしたことがないし、海外渡航の際、予防注射が何かあっただろうか。
帰りに予防接種手帳を頂いた。何に使うのかと聞けば、インフルエンザワクチンなどの接種の際に、出すように、また、5年以降の再接種の時に必要になるので、大切に保管するようにと言う。
夜、寝がえりを打って、左の二の腕が下になると、痛かった。痛みが取れるには二、三日掛かるらしい。気になる人は大殿筋に打ってもらうらしい。細い腕よりも、その方が予後が良いのだろう。
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