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雹(ひょう)が降る

(庭の芝生を埋める雹)

不安定な天気が続いている。午前中、日も差してお天気は回復したものと思っていたら、昼食をとっていると「雨が降っている」と電話をくれたご近所さんがいて、女房が慌てて飛び出して行った。日が差したから洗濯物を庭にいっぱい干していたところに、気付かないうちににわか雨が降っていた。

夕方には雷雨もあるという予報が早まって、その後、雷が鳴った。「雹(ひょう)が降る」と女房が呼ぶので出てみると、パラパラと豆粒大の雹が降っていて、女房が庭のムサシを家に中に避難させていた。雹はみるみるうちに芝生の上に溜まって行った。一度止むと見えたが、そのあと、再びざぁーと氷粒が芝生を埋め尽くすほど降った。雹がお茶の新芽を叩いてとばす被害が過去にあったが、この程度の雹であれば被害も無く済んだだろうと思った。夕方天候が回復して、ムサシの散歩に出て茶畑を見たが、見た範囲ではお茶の新芽に被害は無さそうであった。

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雨が降るのに洗濯物が干してあると電話をくれる、たったそれだけのことなのだが、それだけの近所付き合いも無くなっているところが少なくない。我が家のご近所にはまだ近所付き合いが残っている。女房はご近所さんの誰が連絡をくれたのか、電話の声だけでは判らず、聞き返す余裕も無かったと気に病んでいる。家の庭が見える範囲のご近所ではないようだというから、たまたま前を通ったご近所さんが電話をくれたのだろう話した。今は携帯という手もある。

好意はあっても、電話をするにはまず家の電話番号を知っていなければ出来ない。それに加えて日頃のお付き合いが無ければ電話をする気にもならないだろう。車が停めてあれば家に誰かいるはずという最低の情報を持っていなければ、電話をするのも躊躇するだろう。電話一本のことながら、幾つかの条件が整わなければ掛けることにならない。

洗濯物が濡れれば洗い直せばいいだけのことなのだが、ご近所にはだんだん年寄りだけの家が増えてきているから、万が一ということも可能性としてはある。先日も二日間、二階の軒下に洗濯物が干してあり窓が開いていたご近所があり、その間に雨も降っているから変だと思い、そのお宅は高齢のご夫婦だとわかっていたから、女房が電話をしてみたという。その時は単に窓の閉め忘れ、洗濯物の取り込み忘れだけのことであったが、遠くの親戚より近くの他人というから、何か出かける用があったら車を出すから、遠慮なく言ってくれるように話して、電話を切ったという。近所付き合いについては別の機会にまた考えて見たい。
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