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「お遍路」ゲラ校正と技術シーズ

(庭のガザニア)

朝から1日ほとんど止み間なく雨が降った。また寒気が張り出したとかで、昨日の夕方はムサシの散歩で汗をかくほどであったのに、今日は温度で10度以上下がって季節が逆戻りである。福島では咲き出した桜の花に雪が積もって不思議な光景が報道されていた。

家にこもって「四国お遍路まんだら」のゲラ校正をした。本文180ページ(41枚の白黒写真を入れる)、カラー写真頁が8ページで(33枚のカラー写真の入れる)、合計188ページになった。カラー写真頁の配置も自分で決めて、印刷してみた。

校正も終り、写真のコメントも付け、表紙などの紙も指定し、本にするためのすべての情報を明日印刷屋に渡そうと思う。奥付には発行日を6月1日と記したが、5月20日頃には完成する運びになった。残るのはカバーのデザインだが、これは印刷所に任せるしかない。固い印刷所だから、もう一度出来栄えのチェックが必要かもしれないが、早く完成させて皆さんに配り終えてしまいたい。

お遍路から帰ってもう5ヶ月近く経つ。その間、どうも家に籠りがちになって、季節が冬であったから止むをえない部分もあるが、余り良い状態ではなかった。本格的に暖かくなって、天候が回復してきたら、色々な計画の実現に向けて、もっと活動的にならねばならない。

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2日ほど前、テレビタックルで久し振りに麻生元首相を見た。麻生さんにこんな笑顔があったのかと思うほど、にこやかな顔を見せていた。首相の頃の苦虫を噛み潰したような歪んだ顔の片鱗もなかった。首相という重圧はものすごいものだと改めて思った。片や毎日のようにテレビ画面に大写しになる鳩山首相の顔。鉄仮面の虚ろな目が本人の意思に反して泳いでいる。最近は見るに耐えなくて、チャンネルを変えてしまうことが増えた。

麻生元首相は日本のアニメなどを含めた世界に誇れるコンテンツ産業を世界に売って出るために、「アニメの殿堂」を造ろうと真剣に考えていたらしい。首相の頃には漫画好きの変ったオヤジぐらいにしか思われなかったが、もしそれが実現していたら、日本のこれからの世界戦略の大きな柱になったかもしれない。それを理解しない民主党からは漫画やアニメの博物館位に考えられ、一蹴されてしまった。

自動車も電気製品も海外に席巻されて、これから日本は何で生きていくのか。世界の各国が真剣に取り組んでいるのに、日本はほとんど何もやっていない。バブルがはじけた時点で、財政がいかに厳しくとも未来のために取り組まねばならなかった問題である。政治家は政争に明け暮れて、全く省みなかった。わずかな取組みも、「一番にならなくても良いではないか。なぜ一番なんですか」ときくような、若葉マークの政治家によって、「仕分け」という名前で潰されていく。日本には次世代のための多くの技術のシーズが今ならまだある。しかし政治家が真剣に取り組まなければ、研究者はそのシーズとともに海外へ流出してしまうだろう。外国は鵜の目鷹の目で日本にあるシーズをねらっている。

残念ながら、民主党政権は国民の人気取りに終始し、未来への布石を打つ暇は無さそうである。日本の選挙民は政権が考えている以上に賢い。政権の人気取り政策がまやかしであることに気付き始めている。ばら撒かれたお金の付けは自分たちの子や孫にそのまま回って来ることに気付いている。(この問題は後日また考えて見たい)
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