河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

586- 泣きのバーンスタイン

2008-04-02 00:14:17 | 音楽

19198509

この前、バーンスタインのことを書きました。

それで、

ちょっと河童の蔵からのメモラビリアです。

この写真は、バーンスタインがカーネギーホールでイスラエル・フィルを振ってマーラーの9番をやったときのものです。

1985921()8時の公演です。

日本にも同時期に同じ組み合わせで行っており大変な評判をよんだといううわさが聞こえてきたと記憶します。

このときはまだかろうじて顔に健康色がうかがえていたように思います。この時点で健康に気遣い一生懸命健康に留意すればあんなに早死にしなかったのではと悔やまれます。

この日の演奏のことはいつか書くことがあると思います。今日は書かないでおきます。

バーンスタインとイスラエル・フィルの組み合わせによる最高の演奏はどれ?

いつまでたっても忘れられない演奏がある。

メンデルスゾーン/交響曲第3番スコットランド

レナード・バーンスタイン指揮イスラエル・フィル

1979820

ザルツブルク音楽祭、フェストシュピーレ

日本のブロードキャストNHK-FM19791214()

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アインザッツを無視し泣けるだけ泣いたバーンスタイン必殺泣き節全開の演奏。

そこらへんにただよう音たちがアメーバのように動きいつのまにか音楽となってしまったような演奏だ。バーンスタイン指揮の奥義。

それにイスラエル・フィルの弦の音色の素晴らしさ。あまりにも艶やかで色気があり湯気がたっていてこれ以上柔らかい演奏は不可能のような気がする。やっぱりアインザッツなんて意味ないなぁ。

最初の一音目からやたらと素晴らしい。ウィンド、ホルンによる場に漂う音の丸いクラスター、なんとも言えません。

最初から最後までこの演奏には耳がよりかかるしかありません。ニューヨーク・フィルハーモニックからは決してでてこない音。

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アメリカを飛び出してから明らかに芸風が変化したバーンスタインだが、聴衆はそれ以前以後、双方に満足しているのではないだろうか、間際の悲愴第4楽章はやりすぎだがあれが結果だったのかもしれない。

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