以前、人騒がせな記事を掲載した週刊新潮。
これ
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またまた人騒がせな記事を載せた。
2006年12月28日号 ¥320
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タイトル
新聞辞令「イタリア歌劇場」
首席指揮者は「詐欺師」だった
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ピュアな芸術である音楽に物騒な記事タイトル、だと思った、最初は。
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内容は、
読売新聞が看板コラムで、指揮者の吉田裕史さんが「伊ルッカの歌劇場首席常任指揮者に就任する」と紹介したのは、変だ。歌劇場に聞いたらそんなポストはない。オオボラだというもの。
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どちらが正しいのか分からない。
検証するつもりもないが、ネット検索では最近の活躍のことはあまりのっておらず、以前の記事ではいろいろと首席客演指揮者とかになっている話題が多く載っている。
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ひょっとして自分だけ無知?
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ルッカ・ジーリオ歌劇場→知らない
吉田さん→はじめてきく指揮者です(すみません)
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吉田さんのホームページを見ましたが、最新情報は2003-06-10でした。
内容は、ロシア国立アディゲア交響楽団の首席客演指揮者になったというものです。
公式サイトへのリンクがはられていましたのでクリックしましたが、Webページが見つからない状況です。
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ということで音楽評論家奥田さんの、悲しいですコメント、まで載っているので、この新潮の記事ガセとも思えない。
さらに、ブラックギャグが載っている。
ジーリオの芸術監督が言うには、
「ジーリオ歌劇場には常設のオケがないのになぜ常任指揮者のポストがあるのか(笑)」
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それにしても、新潮さん、むきになった記事というかなんというか。
指揮者の名前をおしえてくれて、ありがとう、というか。。
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この新潮には、もうひとつクラシック記事が載っている。
アラーニャのこと。
内容は、
スカラ座で、アイーダを歌っている途中で、観客のブーイング、恥を知れコール、を浴び、切れて帰ってしまった。代役がジーパンで歌ったというもの。
公演前の、スカラ座は闘牛場、発言という伏線があったらしいのだが。
前代未聞とあるが、これは大げさ。たまにある。
また、アラーニャがポスト三大テノールの一角、というのは大反対。
ありえない。
カレラスは横に置くとしても、パヴァロッティ、ドミンゴ、の絶好調時代のメチャクチャ素晴らしい声の線の細さ。
ある一点からレーザー光線のように突き刺す声。
一点の光源から放射される無数のピアノ線のような空気感。
それはフォルテでもピアニッシモでもかわらない。
特に、巨大メトの天井奥まで完全に支配するピアニッシモの緊張度。
あのすごさはアラーニャには無い。
いまの時代だと、ホセ・クーラが一時、素晴らしいと思ったことがあったが、彼は指揮に忙しいのか、歌の活躍が日本までは見えない。
ピアニッシモが完全な響き、ひしひしと伝わってくる緊張感、空気感、を表現した歌い手、それはソプラノのモンセラ・カヴァリエ以外知らない。
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週刊新潮さんにはクラシックの記事を今後もたくさん載せてくれるよう希望します。
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