河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

ヘンツェ ペンデレツキ 両方自作自演 ホライゾン-3- 1984.5.31

2006-12-20 23:25:00 | 音楽

ホライゾン二日目は、いよいよオーケーストラ・コンサート。

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1984531()6:45PM

エイヴリー・フィッシャー・ホール

What’s Score ?

Meet the Composer

645分から作曲者のお話し、

スコアって何?、

があり、8時からコンサート。

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8:00PM

エイヴリー・フィッシャー・ホール

Horizon ’84 Program

ホライゾン’84 プログラムⅠ

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ヘンツェ作曲トリスタン

 (アメリカ合衆国初演)

ピアノ、エマニュエル・アックス

ハンス・ウェルナー・ヘンツェ指揮

ニューヨーク・フィルハーモニック

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ペンデレツキ作曲交響曲第1

     (ニューヨーク初演)

クリストフ・ペンデレツキ指揮

ニューヨーク・フィルハーモニック

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以上の2本立て。いずれも自作自演。贅沢極まる!

それでこの贅沢コンサートどうだったの?

ハンス・ウェルナー・ヘンツェとクリストフ・ペンデレツキが自作の大曲を振るというのだから、これは現代音楽にあまり興味の無い人でも、ちょっときいてみたいな、と思わずにはいられない。

ヘンツェのトリスタンが約45分。

ペンデレツキの交響曲第1番が約35分。

両曲とも現代音楽としてはかなりの大曲の部類にはいる。

ヘンツェのトリスタンはレコードをもっているのである程度は知っている。

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こうやって現代音楽が2曲並んでみると、各々明確な違いがあるということがよくわかる。

現代音楽みな同じとはいかない。

その違い、素人なりに少しは知っている。

ヘンツェのトリスタンのほうが興味深いというか、なんとなく上のような気がする。

音楽の全体の構成がピアノを中心に考え抜かれており、また題材も飽きさせないものをもっている。

トリスタンがブラームスの交響曲第1番に出会うなんて面白いじゃありませんか。

ヘンツェの音楽基盤であるヨーロッパ、その歴史的なものを素材にしてこのような音楽を作るとは、なかなか興味深い。

いろいろな楽器を使用して音楽に肉付けを行っているわけだが、突然人声がスピーカーから出てくるあたりは背筋が思わずぞくぞくしてしまう。

でも奇抜さよりも、ヨーロッパの自然な音楽の歴史の流れをより強く感じさせてくれる音楽であり、その意味では現代音楽というよりも時代音楽的傾向をよりつよく打ち出している曲だと思う。

ヘンツェの指揮はおとなしく、またアックスのピアノは正確であり、全体としてはしっとりとした演奏になっていた。

このような音楽で飽きない45分の時空を作るということは非常に難しいことだと思うのだが、、曲・演奏ともに充実していたため、一瞬にして過ぎ去った45分であった。

ペンデレツキの曲は交響曲と言っても対になっている楽章であり、つまり鏡のような効果をねらっているわけであり、これが本来の意味で交響曲としてふさわしいかどうかはわからない。

こちらはヘンツェの曲とは全く異なり、いわゆる電子楽器は使っていない普通の比較的ノーマルな編成による曲なのだが、その内容たるやトーン・クラスターやら不協和音やら、また各パートの分割奏法やら、現代音楽のはしりの頃の流行を全てミックスしてしまったような曲なのだ。

昔の人が一所懸命考え抜いたいろいろな方法を全て感覚で表現してしまったようなところがあり、オーケストラを鳴らすにはうってつけの曲かもしれないが、しかし、それだけだったら、一体それは何の役に立つというのか。

アメリカ人には受けた。

この音楽を聴きながら、ブラボーを連発する民族、ちょっと薄気味悪い。

それとも今日の聴衆だけ特別?かもしれない。

ワーグナーにはワグネリアンがいるようなものか。

拍手は最低1秒ぐらいの間を作ってよ。お客さん。

ペンデレツキの指揮は慣れたもので、オハコ。自分の作品だからね。

ちょっとうますぎて鼻につくときがあるけど。

でも、この曲、題目のつけ方に失敗があった。

mirror’でいいのでは?

曲の内容構成が対になっているのではなく音符の構成自体が対になっているような音楽なのだから、これは必ずしも音楽的な事象といえるわけではない。

おわり

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