河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2173- ポポフ1番、ショスタコーヴィッチ10番、森口真司、ダヴァーイ、2016.8.28

2016-08-28 22:15:16 | コンサート

2016年8月28日(日) 1:30-4:00pm トリフォニー

スヴィリードフ  時よ、前進!   4′

ポポフ  交響曲第1番   23′13′8′

Int

ショスタコーヴィッチ  交響曲第10番ホ短調  24′4′12′13′

森口真司 指揮 オーケストラ・ダヴァーイ


この前(2016.8.4)、ノリチカ、東響によるポポフの1番のjpを聴いたばかりで、今度はアマチュアjpがあるというので聴きに来ました。
ノリチカ編成は東響のプログラム冊子に書いてあったものが、ブラスがなぜか倍増していましたけれども、今日の演奏は見る限り、トランペットは多そうですが概ね指定通りのようです。
このような音量的な面もあり割と冷静に聴くことが出来ました。
両端楽章はブラスをはじめとしたあまり細かくない刻みと、対するストリーム。これらは素材であってその素材の展開は、自らが作った調性を横に置いたようなフシで、プリヴェントされていると感じる。構造もわかるにはわかるが明確ではなくて、形式感をもって書いたのかどうかよくわからない。この前も書いたが、オーケストラのための協奏曲的な聴き方だと比較的すんなりいきそうだ。
アマチュアオーケストラはめったに聴くことはありませんのでこのダヴァーイも名前を初めてききましたぐらいで(失礼)、でもこなれた演奏でしたので相応な練習を積んだものと思われます。少し響きが硬いと思いましたが、終楽章のねじを巻いていくような絞り込みプレイはお見事でした。腕はプレイヤーによりまだら模様なところもありましたが、合奏体としてコンセントレーションの高まりが音楽表現にきっちり出ていました。よかったです。
総じて、1番がこのあと流行っていくとは思えませんが、2番以降のシンフォニーも聴く機会があれば色々と耳の具合も成長していけるかもしれません。そんな楽しみはありますね。

ヘヴィー級のプログラム後半はショスタコーヴィッチ。
深刻にならず、あたまから割となめらかな演奏で、ひっかかりがない。暗い気持ちで聴くことが多いだけに今日の演奏は晴れ時々うす曇りのようなリラックス気分で。指揮者の意図としても流れにポイントにおいた解釈ではなかったかと思います。
そのような進行でしたが結果としてはそうとうな時間を要したもので、張りのある演奏であったなと。ブラスの後打ちがちょっと遅れ気味になるところがあって気になりましたけれども重さは無かったです。最後の爆発まで緊張感のある気持ちいい演奏でした。

最初のスヴィリードフの曲は初めて聴きます。進み具合はタイトル通りのものでしたが、終わりが突然やってきてこれだと前進も文字どおりはいかないかもしれない。

プログラム冊子は初めて見る作りで面白かった。ツイッター文が6ページも続くもので全部読み切りました。内容も濃いものでした。
山田治生さんの「いまどきのクラシック音楽の愉しみ方(ツイッター演奏会日記)」をちょっと思い出しました。

いい演奏会でした。ありがとうございました。
おわり