2014年7月10日(木)7:00pm 東京芸術劇場
オネゲル 交響的運動第1番「パシフィック231」 7′
藤倉大 Rare Gravity 19′ (world premiere at this tour)
ビゼー アルルの女
第1組曲より 「前奏曲」「アダージェット」 7′4′
第2組曲より 「メヌエット」「ファランドール」5′3′
int
リムスキー=コルサコフ シェエラザード 11′+12′12′13′
(encore)
シュレーカー 舞踏劇「ロココ」よりⅢ.マドリガル 3′
コルンゴルト シュトラウシーナ 3′
山田和樹 指揮 スイス・ロマンド管弦楽団
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連日のロマンド管。
この日はあまりまとまりのよいプログラムとは言えず、ごった煮状態。リセットボタンを押しながら。
オネゲルは少し前に都響でも聴いたが、名前の割に面白みのない曲。
2曲目の藤倉作品、日本現代音楽リズム欠乏症にかすかに光が差し込んできたか、そんな感じです。
3曲目、アルルの女ピースはしなやかさとドライなものが入り混じり。ウェット感の無いのが特徴と言えば言える。
後半のシェエラザード、音が昔と相似。
パイプハーモニーのような管、醒めて光る弦、熱うねりの対極、これはこれで素晴らしい、ティンパニも前日よりよく締まっていた。
アンコールはレアなもの2曲で両曲ともに初めて聴く。魅惑的でよかったと思います。
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今回のスイス・ロマンド管の来日ツアーはジャパンアーツで、梶本音楽事務所なんかよりもかなりリーズナブルなチケット価格。前日もこの日も会場は満員でした。いい演奏会でした。あれだけ客がはいれば演奏するほうも力はいりますね。
あともう一点、プログラム価格について。当日用のプログラムは無料。今回の来日ツアー全般のことを書いてあるプログラムが500円。別販売ですから、客は好きに選択出来る。これだけきっちり客のことを考えてくれる対応は好感もてます。
残念ながら商売のことしか考えていない事務所ありますが、サービスとは何かというあたり原点に戻ってほしいものですね。
おわり