河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1636- メンデルスゾーン、pf協1、アシュカール、コルンゴルト、交響曲、マルク・アルブレヒト、都

2014-05-27 23:51:00 | インポート

2013-2014シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2013-2014シーズン
.

2014年5月27日(火)7:00pm サントリー
.
メンデルスゾーン ピアノ協奏曲第1番7′5′7′
 ピアノ、サリーム・アブード・アシュカール
(encore)シューマン トロイメライ3′
.
コルンゴルト 交響曲14′10′15′10′
.
マルク・アルブレヒト 指揮
東京都交響楽団
.

コルンゴルトのシンフォニーを聴くのは初めてかもしれない。指揮者もピアニストも初めてかもしれない。
この交響曲、形式的には判で押したようなソナタ形式でした。第1楽章の展開部は絡み合いではなく1,2主題の羅列で限界ありと感じる。また第2主題はバランス足りない。再現部の第2主題のあと短めのコーダ(と思われる)によりピアニシモエンド。第2楽章にスケルツォ、トリオを持ってきている。これも判で押したような小型ブルックナー的様式そのまま、最後はベートーヴェンの第7交響曲のスケルツォ楽章のように終わる。ホルンに導かれ全奏エンド。そっくりです。
あとのアダージョ楽章、終楽章も同様の形式音楽。
形をつかんでしまえば、理解は楽で50分の曲もすぐに終わりをむかえるのだが、終楽章のバランスが少し弱いと感じた。構造的にもう少し展開させてもいいのではないか。ブルックナーの7番的な弱さを持っていると思いました。
この時代の音楽においても形式が理解を助けるだけなら、ほかの魅力はなんだろうと言う話で、調性のタガが取れたような音楽の魅力と言えば、音響。サウンドの響き。
今は昔、今となってみればその昔の初耳には新鮮な響きであったと思う。その後、音楽が多様化しバリエーションも複雑化してくる中、当初の魅力は薄れていくもの。歴史を越える普遍的なものが存在していたのか?忘れ去られて、ある時時代の流れの空白スポットを再度埋めることはあるかもしれない、一時的にでも。
かたや、高性能オケだから最後まで聴かせてくれたというところもあるかと思いました。
指揮者の動きは目障りではなく道理をわきまえたものであったと思います。
.
前半のピアノ協奏曲、メンデルスゾーン独特の刻みを、音を横に流しながら、やつしていく。オーケストラ伴奏パートが埃っぽい音楽なので、ほぼ、かみ合わない。この曲のピアノは非常に難しいと思います。オケ伴と同じように埃っぽくやるほうが一つの方針としてはあるかもしれません。いずれにしましても、しまりっけのない、あまりいい曲ではないな。
.
この日はカメラが入っていて、マイクも結構目立っていたので収録があったのでしょう。ライブ収録CD販売はあまり欲しいとは思わないが、このような曲ではいたしかたありませんね。セッション録音で縦の線を揃えなおし、カドを滑らかにし、全体的にウォーミーなサウンドにお化粧すればいいかもしれませんけど。それにしてもこのオケに、ミルキーと言った単語は当てはまらないな。たしかな硬質さで。
おわり