河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1584- 安良岡彰夫、レイディアント・ポイントⅡ、ポリフォニア、シェーンベルク、5つの管弦楽、梅田

2014-01-24 00:58:15 | インポート

2013-2014シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2013-2014シーズン
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2014年1月23日(木)7:00pm 東京文化会館
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安良岡彰夫 レイディアント・ポイントⅡ
      ~独奏楽器とオーケストラのための
      (2001年/2005年改訂) 23′
  打楽器、安江佐和子
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安良岡彰夫 ヴィオラとオーケストラのためのポリフォニア
(1996年) 19′
  ヴィオラ、川本嘉子
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シェーンベルク 5つの管弦楽曲Op.16
        2′5′5′2′3′
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梅田俊明 指揮 東京都交響楽団
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3曲とも同じようなレングスの曲だが、なぜこのような順序で、1曲目のあとになぜ休憩があったのかなんとなく理解できた。
ポリフォニアは真っ新の耳で聴く限り、音色旋律の音楽のように聴こえる。シェーンベルクに後戻りということでもないが親近性がある。シェーンベルクはもっとウェットで自然!だと思うのだが、連関のイメージにインターミッションはやはり邪魔。と勝手に想像しました。この後半2曲は大人の創意。
安良岡さんという作曲家はこのたび初めて聞く名前でした(失礼!)、曲目どころか芸風も何もかも知らない。かといってプレトークは聞きたくない。
お初印象は、音が、ぽこぽこ切れ切れに鳴っている、伸び縮みしない。旋律は、ポリフォニアに関しては音色旋律風ととらえれば、ある。
音が粒のよう舞い進む。創意工夫が音楽をきっちり作っている。そんな気がしました。この耳で次のシェーンベルクを聴くと、もはや古典の名作にしか聴こえない!、ウェットにしなやかに流れる弦、ブラスの微妙なニュアンスと咆哮。ウィンドの物憂げで暗いウィーン風な鳴り。
後半2曲はプログラム・ビルディングの創意工夫とあわせ、よかったと思います。
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前半の曲は2階にバンダ(自分の席は3階センターのため見えないが)、オケ規模も大きく、舞台の後方半分は打楽器が占めるといった大規模編成。
その割にはオケともども鳴らない。音は始終鳴っているのだが、肩透かし風ですっきりしない。空振りみたいな音楽だ。粒立ちの様な切れ切れの響きに、音楽が流れる方向感、次の音への必然性のようなものを感じない。技巧を駆使して、かつ、神秘性のような雰囲気も醸し出したかったのかもしれない。気持ちはなんとなくわかる。
おわり