河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1577- チェルハ、シュピーゲル(鏡)Ⅱ、原田敬子、エコー・モンタージュ、池辺晋一郎、シンプレック

2014-01-11 01:43:00 | インポート

2013-2014シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
2013-2014シーズン
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2014年1月10日(金)7:00pm サントリー
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チェルハ シュピーゲル(鏡)Ⅱ~55の弦楽器のための(1961)
 12′
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原田敬子 エコー・モンタージュ オーケストラのための(2008/2009)
 14′
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池辺晋一郎 シンフォニーⅤ「シンプレックス」(1990)
 6′8′7′
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秋山和慶 指揮 東京都交響楽団
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演奏時間が50分に満たない演奏会。現代音楽は長い曲ではもたないということを自ら証明しているような演奏会でした。
だいたい現代音楽の演奏会は、小品短品が多い。曲数をたくさん並べればいいような気もするが、現場で見ていると一曲ずつオケ配置を変えなければならない。これが結構手間取る。10数分の曲を一曲やって配置換え5分、そんなパターンが続くのである。本当に間延びの世界なのだ。
この日の演奏会も、始まる前から帳尻合わせのようにまずは5分遅れで団員入場、おもむろに音合わせ、指揮者がはいってきて演奏はあっという間の12分。そして、配置換え。
14分やって前半終わり。休憩20分。まさに間延びの世界。曲に緊張感があっても、だんだんだれてくる。配置換えをもう少し要領よくやるとか、席位置は全部の演目のバリエーションのORであらかじめセッティングするとかなにか知恵がないものか。そうすればいくらなんでも50分未満の演奏会とはならないはずだ。もちろん曲数はもっと増やさなければなりません。
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チェルハの曲はこの時代ありがちなもので、音楽は流れるということの正反対のことをしている。そこにただ「音が停滞しているだけ」、音楽ではないと思う。「音波」なのだろう。技術技巧の曲ではなく数理的な世界に溺れた結果の音であり、そのようなこともできるのかといった気づきをさせた点のみ買える。
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原田の曲は、説明文の主張は理解できるが、音はそこまで達していない。淡い。もっと圧倒的な彫りのあるオタマジャクシをごしごしと大胆に譜に置いていけばよかったと思う。それから、ひらめきにとぼしい。
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池辺の曲はフルオーケストラで騒ぎ過ぎ。第2楽章の緩は深みに乏しい。急にはさまれただけの静かさのような気がする。
ベースが7艇なわりには低音がいまひとつ響かないのも気になった。
おわり