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ことしになってCDをろくに買っておらず、まともに買ったのはデニス・ラッセル・デイヴィスのハイドンの交響曲全集ぐらいで、それで久しぶりに渋谷の塔レコに行ってみた。
あるわあるわ。
前もって決めていたのはお店の人にお願いし、こちらはこちらで欲しいものを探しまくり。
結局、
バケツ、ではなく黄色いカゴにいれまくり。一カゴではたりなくて、二カゴ?
26タイトル買いまくり。
今回、食指の動くボックスものが多く、それにやたらと安い。CD20枚とDVD1枚のシューリヒトものがなんと4490円。レギュラー盤2枚分の価格だ。限りなく怪しい感じはするのだが、ヘンスラーものなんでじっくりと聴いてみるか。日常のシューリヒトなのかもしれない。
ロヴィツキのドヴォ全は楽しみだ。ワルシャワのタコ5は白めの見開きジャケで遠い昔、グレイな透明感みたいなサウンドが印象としてある。このドヴォ全はロンドン響。果たしでどんなサウンドの色かしら。
バルビローリのEMIボックス物は総まとめみたいなもんだが、完膚なきまでそろっているわけではない。10CDで2990円という価格に釣られた。
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ボックスというか自然に複数枚になってしまうもの2点はワルキューレ。鬼のカイルベルト。1955年バイロイト、例の素晴らしかった指環の別日バージョン。それと、シモーネ・ヤングのハンブルク。これはどうだろう、マンダム、男の世界以上か。
コントラ・ワーグナーのあやしさも早く聴いてみたいもんだ。
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ジュリーニの単独もの三つ。これは聴きものだろう。ベルリン・フィル相手で、プログラムは完璧にジュリーニ好み。
ノイマン1965年のブル1は興味深い。CDはスレスレになっていて不良品だと思うのだが、交換しようかどうしようか、たぶん在庫がないという答えが返ってきそう。思案橋。
ラフマニノフはレナード・スラットキン。2バージョン。セント・ルイス絶好調時代のものと最新盤デトロイト。セント・ルイスのころはトランペットのトップは女性だったと記憶するが、あの当時ビック・ファイブに迫る勢いだった。
SACDは3枚。プレトニョフのタコ1,15。ホルンのバボラーク。それにヤルヴィのベーレンライター版の第9。
SHMCDはザンデルリンクの2枚セット。マーラーの9番とタコ15。ザンデルリンクはマーラー10番全曲版とタコ15は限りなくしつこく山のように振っている。ここでの9番はちょっと横に置いて、クリーヴランドとの15番は発売当初からの聴きもの。この曲でこんなに透明感をえられたのはむろんオケのおかげ。
あとはアシュケナージの棒、コリンスキーのピアノによるマルティヌーの協奏曲2題。どこまで爆発できているかだ。
シュワルツのナクソス盤2点も興味深い。ウィリアム・シューマンの続き物で今回は6番。もう一枚はシェーンフィールドとシュワルツの自作自演もの。
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歌の単独ものは3枚。
夜のしじまのネトレプコ、バレンボイムの組み合わせ。昔のことを知っているファンにとってネトレプコは垢ぬけしすぎ?でもこれはこれで。
リサ・デラ・カーサのナクソス盤はきっちり彫りおこされ直されているか。期待を持って聴こう。
もう1枚はシュトラウスのアカペラ。ながら族をやめて聴いてみたい。
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DVDはバーンスタイン、ニューヨーク・フィルハーモニックの5枚。フィルハーモニックの昔の顔ぶれを観れるだけでもハッピー。
もう1タイトルは、マルケヴィッチの震える棒でドライブされたN響のライブ映像。これは1983年マルケヴィッチが亡くなる直前の映像、この日、現場で観ました。やっぱり震えてました。棒が見える角度にすわっていたのでよく見えました。あの棒を聴けたのは僥倖。
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ということで、全部聴き観終わるまでかなり時間がかかりそう。ゆっくりと味わってみますわ。今は演奏会で結構忙しいので合間に。
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