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一ヶ月半ぐらい前(8月後半)に、銀座のインズにあるHMVにちょっと寄ってみたら、改装準備をしていてばたばたしていたが、まだ中は見れるということだったので冷やかしてみた。
だいたいいつも通りのライナップだが、目立つものが何点かあった。これが大安売りというのか、それとも前の定価が異常に高かったのか。たぶん後者なのだが、あまりの割引につられて買ってしまった。
買ったのは、5~6年前に出たベラボーな値段のアンダンテのCD。
このレーベルを何種類か置いてあったので、一番食指が動いたメンゲルベルクのものを買ってみた。
3枚組で1990円。
初回発売時の価格がたぶん7200円。
7割以上の割引というか価格暴落。
最初の発売のときの値段が異常に高くうわさになったアンダンテだったが、結局さっぱり売れなかったのだろうと思う。フォーマットとか格別新しいこともなく、ましてオリジナルも怪しいCDなどがあったりしたはずなので(たしかワルターのもの)、そうなるべくしてなった。
ハードカバー並みの装いで、ライナーノーツも80ページあるが、日本語がなく英語イタリア語ドイツ語フランス語の4ヶ国語の解説。だから80ページといっても実質20ページ分の解説でしかない。そして日本語がない。つまり、格安の輸入盤CDと同じ雰囲気だったのだ。
売る方は高級感を出したつもりかもしれないが、日本では輸入盤は安めという気持ちがあるから、わざわざわからない言葉しかないものに7200円も払うわけがない。
消費者ニーズを全く分かっていない典型的な例。
買ってもコアなコレクターだけだろう。つまりセラーにはなりえない。
誰がつけた国内価格なのか知らないが、売れないものを捨てるのも忍びない。
それでかどうか、HMVがつけた値段が1990円。3枚で1990円なら買ってもいいかな。それに初発売時の値段も印象にあったことでもあるし、気持ち、安いような感じ。
中身は悪くない(はずだ)
このCDまだ聴いていないが、今まで別のCDで断片は聴いているのでだいたいわかる。
これだけまとまって聴くのは初めて。楽しみだ。
コンセルトヘボウのメンゲルベルクの録音はそんなに悪くないという印象をもっている。今回も期待できる。
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ANDANTE2966
メンゲルベルクの芸術(1927-1942)
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ベルリーズ/ラコッツィ行進曲(1942年4月16日)