メータに代わって棒をとった一番バッターはマイケル・ティルソン・トーマスである。彼はその初日1984年3月29日(木)、フィルハーモニックから謝辞を受けている。当然だ。何故って。彼もオペラを棒に振った。
3/29,30,31,4/3 MTT
バーンスタイン/ディヴェルティメント
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番
(pf)アレクシス・ワイセンベルク
チャイコフスキー/交響曲第5番
(本来はドヴォルザークの交響曲第7番)
このあと、ヤング・ピープル・コンサートを挟んで次のようにどんどん進んでいく。棒が代わってもひたすら前進し続けなければならない。
3/31,4/4 ラリー・ニューランド
ヤング・ピープル・コンサート
4/5,6,7,10 ヴァツラフ・ノイマン
チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番
(pf)ブリジッテ・エンゲラー
フランク/交響曲
4/12,13,14,17 アンドリュー・デイヴィス
ハイドン/交響曲第44番
ブロッホ/シェロモ
(vc)ローン・マンロウ
ショスタコーヴィッチ/交響曲第5番
4/19,20,21,24 ロバート・ショウ
ブラームス/ドイツ・レクイエム
4/26,27,28,5/1デイヴィット・ジンマン
ブラームス/ヴァイオリン協奏曲
(vn)アイザック・スターン
(vn)グレン・ディクテロウ(5/1)
5/3,4,5,5/8 ギュンター・ヘルビッヒ
ブリテン/セレナーデ
(T)ペーター・シュライヤー、
(hrn)フィリップ・マイヤーズ
ブルックナー/交響曲第9番
そしてここからは当シーズン最後までエーリッヒ・ラインスドルフが棒をとった。やはり彼の存在感は普通ではない。
5/10,11,12,5/15
ショスタコーヴィッチ/チェロ協奏曲第1番
(vc)ヨー-ヨー・マ
ブルックナー/交響曲第1番
5/17,18,19,22
モーツァルト/交響曲第35番
ルーセル/交響曲第3番
ラヴェル/左手の為の協奏曲
(pf)レオン・フライシャー
ラヴェル/ラ・ヴァルス
5/24,25,26
マーラー 交響曲第3番
(ms)フローレンス・クイヴァー
(ポストホルン)フィリップ・スミス
これで1983-1984シーズンは終了したが、このあと5/31からすぐにホライゾン‘84ニュー・ロマンティシズムのイヴェントが始まる。
これは10回シリーズで、ニューヨーク・フィルの公演が5回。メータはこのシリーズのうち第9回目に復帰した。
ホライゾン‘84プログラムⅨ
6/7 ズービン・メータ指揮
オリヴィエ・クナッセン/Where The Wild Things Are
他
ホライゾン・コンサートについては別記します。