幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

店内みんな村上春樹

2023-10-05 22:55:12 | 広告
 ユニクロの新しいCM。本を抱えて喫茶店に入ってくる綾瀬はるか。店内の隣の席で読書をしている石川佳純。さらにカウンターで本を読んでいる少女の3人全てが村上春樹を読んでいることが話題になっています。綾瀬と石川は『海辺のカフカ』、少女は『街とその不確かな壁』でした。このCMに対してネット上のハルキストは大喜びです。そりゃまあそうでしょう。読書の秋にクラシックな喫茶店で読むに相応しい作家として村上春樹が選ばれたのですから。ただハルキストが熱狂的なほど、アンチハルキストもいるわけで、逆に「みんな村上春樹を読んでいる喫茶店なんて嫌だ」という声も上がっています。不特定多数を相手にするCMの難しさです。

 個人的には村上春樹は好きでもあり嫌いでもあります。小説は肌に合いません。1979年のデビューですから、一番読書をしていた時期でした。本好きの間で話題作だった『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』を当時すぐに読んでいますが、全く自分には合わないなと思いました。反面エッセイは嫌いではありません。軽妙で面白いです。小説になるとなぜあんな風になってしまうのかと思いますが、エッセイでは親しみやすいので、村上の自意識の問題かなと考えています。

 話が逸れましたが、では村上春樹じゃなかったら誰の本をCMで使ったら良かったのかとなると、これもまた難しい問題です。しかし、読書好きとしてはちょっと楽しいお題でもあります。若い女性が好きそうな人気作家はたくさんいます。東野圭吾、湊かなえ、辻村深月、有川浩、宮部みゆき、恩田陸、三浦しおん、西加奈子など。ここでポイントはカウンターの少女だと思います。まだあの年頃の少女が村上春樹は似合わない気がします。僕が選ぶとしたら上橋菜穂子です。ファンタジー作品の『精霊の守り人』と『鹿の王』という人気シリーズがあるので、少女には『鹿の王』を、そして綾瀬と石川には『精霊の守り人』を読ませたいです。なにせ綾瀬はるかは『精霊の守り人』のドラマ化の主役ですから。

 アンチも多い村上春樹よりもCMとしては無難な人選だと思いますが、ユニクロと村上春樹はコラボしていたこともありますし、そういうビジネス的なつながりで村上春樹だったということもあるかも知れないので、特に文句があるわけじゃないですけどね。
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