幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

老害にならないコメント

2023-12-25 23:04:06 | 広告
 昨日のM-1について、いろいろなコメントや裏話などがネットに流れてきています。面白い話もどうでもいい話もあるのですが、その中でカンニング竹山がABEMAで話した内容にちょっと共感しました。竹山は「M-1」を見たかと聞かれ「全部は見てない。ちょいちょいで」「こういう言い方するとあれですけど、そんなに興味が無くなってきちゃってる。僕、漫才師だったの20年前だから、昔は仲間が出てたら頑張れーとか見てたんだけど。今の出てる子全く知らない。だからみんな面白いって評価しかない。みんな頑張ってんね、面白いねしかない」と話したそうです。

 僕は32年間コピーライターをやっていたのですが、8年前から現場から離れてしまったので、この竹山のコメントと同じように広告表現について感じています。大学の卒論を「広告表現における企業競争」というテーマにしたくらい若い頃から広告コピーについては興味があったのですが、近年はめっきり広告、特に広告賞について関心が薄れ、どこの誰がどういう広告を作っているのかも知りません。竹山がM-1について興味がないというのと同じような気持ちかなと思いました。

 竹山も「(漫才は)好きですよ、元々漫才師だから」と語っていますが、僕も広告は好きですけど、業界の内輪ノリ的な賞レースとかには全く関心がありません。そもそも名古屋のローカルクライアントとローカルな広告をコツコツ地道に作ってきたので、大きな賞ともあまり縁がありませんでした。ごくたまにですが、東京の一流ホテルで開かれる大きな広告賞の会場に招待されたこともありましたが、顔見知りも少ないし、いつも場違い感から隅っこでローストビーフや寿司を食べていました。なので広告賞について語ること自体がおこがましいのですが、もともとそういうところで働いていただけに客観的に見える部分もあります。

 そもそも今や広告自体が僕が基礎を学んだ40年前とはすっかり違うものになってしまいました。全く自分の経験や知見が通用しない世界に様変わりしているのに、いつまでも広告表現の現場にとどまっていなくて良かったとさえ感じています。アップデートできていない年寄りが何か意見することはまさに老害にしかなりません。お笑いや広告以外の世界にもきっとそういう年寄りがたくさんいることでしょう。素直に「みんな頑張ってんね、面白いね」で良いと思います。
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