幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

目が肥える話

2024-05-25 23:53:17 | テニス
 「肥える」と言っても体重の話ではありません。一流に触れると「目」やら「耳」やらが肥えるという話です。僕にとってはテニスが典型的な例で、昔からトッププロの試合を見に行くのが好きで、名古屋ではなかなか見られないので、東京まで「ジャパンオープン」や、もう無くなってしまった女子の「パンパシフィックオープン」などを見に行っていました。ジャパンオープンではフェデラーやナダルを見たし、パンパシフィックオープンではヒンギスやシャラポワを見ました。それが高じて2005年には全豪を見にメルボルンまで出かけました。63年の人生の中でもかなり上位にランクインする楽しい思い出です。

 そして縁あって2010年から山本麻友美プロ(元日本12位)と一緒に定期的にテニスができるようになりました。世界のトッププロを生で見るのも勉強になりますが、やはり同じコートに立ってプロの選手とテニスをするのはもっと勉強になるし刺激になるし、何より自信になります。なにせ少々テニスが上手いとか強いとか言っているインハイやインカレ経験者というアマチュアプレーヤーと対戦したところで、いつも一緒にテニスをしている山本プロ以上の人はいないわけですから、あまりそんな中途半端な肩書きにビビらずに済むようになりました。だからと言って勝てるという話ではないですけど、気後れして試合する前から負けているという状況からは抜けられました。

 今ではかなり山本プロのプレーに慣れてきたので、「目」だけではなく、テニスに対しての「体感」もすっかり肥えてしまいました。山本プロと仲が良い元インカレチャンピオンの女性とも一緒にプレーをよくするようになりましたが、本来ならインカレチャンピオンなんて雲上人なのに、山本プロに比べたらまだ随分と戦える方だな、などと感じてしまうのです。これが良い意味での慣れるということだと思います。テニスに限りませんが、レベルの高い相手と練習すればするほど、気づかないうちに自分のレベルが上がっていきます。環境は本当に大事です。

 もちろん、プロと一緒にテニスをしているからと言っても、プロに近いところまで一気にレベルアップするわけではありません。目が肥えることによって自分自身のプレーについても理解力が上がるので、己の限界もわかるようになりますから無謀な夢は逆に見なくなります。とは言えテニスに対する目が肥えたことで、他人のプレーの長所短所も良く見えるようになりましたから、少なくともテニス解説者としての能力は上がりました。残念ながらコート脇のベンチで解説するくらいしか使う場面はない能力ですけどね。

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