幹事クリタのコーカイブログ

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株価大暴落でどうする

2024-08-05 23:59:08 | マネー
 今日の日経平均株価が前週末比の終値から4451円28銭安となり、1987年の米国株式相場の大暴落「ブラックマンデー」翌日に記録した3836円を超え、史上最大となりました。ビックリです。まだ下げるだろうとは思っていましたが、ここまで一気に売られることになるとは予想を超えていました。コロナショックの時もリーマンショックの時も相場を見てきましたが、ブラックマンデー超えとは歴史的な下落になりました。とは言え、米欧が利下げを考えている中、日本だけが利上げを宣言すれば、外国人投資家が日本から資金を引き揚げて日本株が暴落するのは火を見るよりも明らかだとは思います。

 「貯蓄から投資へ」の掛け声とともに新NISA導入を始めた岸田総理が、株価が下がることがわかりきっている日銀の利上げを止めなかったのですから、岸田相場の崩壊は本人のマッチポンプだと非難されても仕方ありません。個人の金融資産を集めるだけ集めておいて下落誘導したのですから、もしこっそり岸田総理が売り抜けていたら万死に値します。

 僕のように細々とながら30年近く投資をしてきた人間でも驚くくらいの暴落ですから、新NISA導入につられてマーケットに参入した初心者たちはどう感じているのでしょう。「儲かると聞いて始めたのに裏切られた」「やっぱり株は怖い」「早く売って楽になりたい」というのが普通の人の感覚かも知れません。逆にアベノミクス以降に参入したキャリア10年くらいの投資家なら「下がったから割安になった」「今こそ買いだ」「全資金投入」と張り切っていそうです。

 正直言って、どちらも危ないのであまりお勧めできません。下がったから怖くて売る、というのはいわゆる「狼狽売り」というやつで、初心者がやりがちです。売らなければ数字上のマイナスだけですが、売ってしまえば損は現実のものとなり確定します。もちろん銘柄によっては早めに損切りした方が良いものもありますが、新NISAで参入した人たちは、大型の高配当株を買っていることでしょうから、ここは我慢してホールドするのが一番損しない手堅い手法だと思います。

 逆に全力買いしようとする10年選手も危ういです。むしろ狼狽売りする初心者よりもリスキーです。過去の大きな暴落の時も大幅下落したから買いだと思って資金を投入したら、さらに下げ続けてどうしようもなくなったことが幾度もありました。そんな簡単に底値はわかりません。少し上げ始めたと思って買ったら二番底、三番底なんてざらにあります。ましてこれだけの大暴落ともなれば底の深さもおいそれとは見えません。全力買いは狼狽売りよりも損が膨らむ可能性が十分にあります。

 一番精神衛生に良いのはいったん相場から離れることです。証券口座は放置して、株価なんて見ないで他に楽しいことをしていれば、気づいた時には株価も上がり始めています。それからおもむらにマーケットに戻ってきても遅くありません。もちろん自信があって余裕もある人は暴落に買い向かっても良いですが、ハイリスクであることは自覚しておいた方が良いでしょう。まあそんな人は僕の言うことなんか百も承知ですから、あくまでも初心者の人は無理しないでということだけが伝われば幸いです。
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