幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

腰痛持ちの90歳

2024-08-16 23:59:04 | 日記
 父の介護の影響で母が腰を痛めたのは20年以上も前のことです。それ以来ずっと腰痛に悩みながらも、父が亡くなってからひとりで母は生活をしてきました。10年ほど前にちょっと腰痛が酷くなった時期があって、歩きづらそうだったのでシルバーカー(手押し車)を買ってやったのですが、「こんなババくさいもの嫌だ」と言って使いませんでした。「80歳は十分ババアだ」と言ったのですが、本人は気が若いので、その後もずっと自転車を乗り回して買い物に行っていて、シルバーカーはビニール袋に入ったまま放置されていました。

 ところが先月、母は町内会の清掃で草取りをしたところ腰痛を酷くしてしまいました。そもそも腰痛持ちがしゃがんで長時間草取りなんかしたら痛くなるに決まっています。深夜に寝られないほど痛いとSOSのLINEがありました。よほどのことがない限り、そういう弱気な連絡をしてこない母だけに、これは一大事だと翌朝仕事を休んで行ったら、本当に青ざめた顔をして椅子にちんまり座っています。寝ると痛くて起き上がれないからずっと椅子に座って一晩過ごしたというのです。まともに動けないから、かかりつけの医者にも行けないと言うので、すぐに病院に連れて行きました。

 検査の結果、骨に異常はなく炎症をおこしているから投薬とリハビリで治療するということになりました。最初は痛み止めも効かないくらい痛いと文句を言っていましたが、病院でシルバーカーを押しながら歩いて楽だと思ったようで、ようやく10年越しに僕のプレゼントが役に立つようになりました。使ってみてかなり気に入ったようなので、屋内用とは別に屋外用の大型のシルバーカーも買って先日持って行きました。

 最初に病院に連れて行ってから半月ほど経ちましたが、治療の効果もあったのか、日に日に歩くのも楽になってきたようで、「早く自転車に乗りたい」と今日は言い出しました。まだ杖ついて歩くのがやっとの癖に、もうシルバーカーを通り越して自転車に気持ちがいっているのが、いかにも母らしいと呆れます。

 ひとり暮らしではこれから大変だから要介護認定の手続きを早めにしてもらおうと、包括支援センターに電話してケアマネジャーと相談をしていろいろ進めていますが、なにせ気が若いだけではなく短い母なので、少し痛みが緩和されてきたら、すっかり介護よりも自立の方に気持ちがいってしまっています。本人のやる気が漲り過ぎていて、要支援1の認定もどうなることやらと心配になります。「90歳はさすがにババア」だからと本人に認めさせるのが大変です。

 

 
コメント
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