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書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

ヴラジーミル・ルダコフ 『13-15世紀古代ロシアの文書資料にみるモンゴル・タタール人』

2012年05月24日 | 西洋史
ロシア語原書名:Рудаков В. - Монголо-татары глазами древнерусских книжников середины 13-15 вв.

 モンゴル帝国に対し、敗者から勝者となった同時代のロシア人(ルーシの民)の目に映るモンゴル人とテュルク人(=タタール人)は、終始一貫、異教徒であり、野蛮であり、邪悪であり、悪魔であり、というものだった。著者もその“ダイナミズムのなさ”に呆れている(「Введение〔序論〕」)。
 しかし文献はリアルタイムからやや遅れて書かれるものだから、これは“認識”というより“記憶”ではないのか。整理され、潤色された、記憶あるいは“物語”。

(Москва: Квадрига, 2009)