書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

ライプニッツ 「中国自然神学論 中国哲学についてド・レモン氏に宛てた書簡」

2015年07月11日 | 西洋史
 山下正男訳、『ライプニッツ著作集』10「中国学・地質学・普遍学」(工作舎 1991年12月)収録、同書15-90頁。


 2014年09月03日「石川文康「ドイツ啓蒙の異世界理解―特にヴォルフの中国哲学評価とカントの場合」」また
 同「堀池信夫『中国哲学とヨーロッパの哲学者』上下、就中下の読後感」より続き。

 中国人の奉じる第一原理は理(Li)と呼ばれますが、これが全自然の根拠をなすものであり、もっとも普遍的な理性的実体です。
 (21頁)

 あかん。

 この偉大で普遍的な万物の根源は〔略〕理性によってのみ把握できます。 (同上)

 あかん。

 〔...〕以上から考えて、中国人の理とは、ヨーロッパ人が神という名のもとにうやまっている最高存在のことだといってはいけないでしょうか。 (25頁)

 ぜんぜんあかん。