出版社による紹介。
延喜・天暦を時代の准拠として強く主張した『河海抄』が、一方で、『源氏物語』以降の史実を挙げていることに充分留意してきただろうか。〔略〕言い換えると、『河海抄』を捉えるトータルな視点を持つことなく、作品の方法を論じるのに都合の良い先例だけを取り出して指摘していたのが近代以降の准拠(準拠)論ではなかったか。 (本書18頁)
とりあえず、『河海抄』においては時間の観念が現代人とことなるのではないかという仮定を立ててみよう。過去から現在、そして未来へと不可逆的に直進はしないと。
(和泉書院 2003年10月)
延喜・天暦を時代の准拠として強く主張した『河海抄』が、一方で、『源氏物語』以降の史実を挙げていることに充分留意してきただろうか。〔略〕言い換えると、『河海抄』を捉えるトータルな視点を持つことなく、作品の方法を論じるのに都合の良い先例だけを取り出して指摘していたのが近代以降の准拠(準拠)論ではなかったか。 (本書18頁)
とりあえず、『河海抄』においては時間の観念が現代人とことなるのではないかという仮定を立ててみよう。過去から現在、そして未来へと不可逆的に直進はしないと。
(和泉書院 2003年10月)