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書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

渡邉義浩編 『中国史学の方法論 第八回日中学者中国古代史論壇論文集』

2018年01月09日 | 東洋史
 出版社による紹介

 今年出る『史学雑誌 回顧と展望』でどのような評価を受けるなら受けるだろうと、個人的な興味がある。中国側の議論・視角のほうが(対外的発言ということもあってやや裃を着ている感はあるが、それでも)清新またradicalに見える。
 泰西の理論や方法論をただもちこんで自慢気に振り回すのはradical以前に清新でもまた斬新でもない。旧習もしくは慣習に泥む固陋をひっくり返しただけの同じ思考停止と浅薄、ついでに軽薄の業だ。

(汲古書院 2017年5月)