竹岡美穂さんのかわいい挿絵で、著者は「晴れた日は図書館に行こう」の緑川聖司さん。それなのに、こんなに食指が動かないのは何故でしょう。古本屋で四冊買いました。娘に読むかと聞いたら無言。
で、とりあえずわたしが読んだのですが。
ショートストーリーが13本入っています。それをつなぐストーリーもあります。途中でふと引き出しに入れたら、すっかり忘れてしまい、つい先日再会しました。残りのページを読んで、うーん、前の方の話をすっかり忘れている……。
インパクトという点では、ちょっとわたしには物足りないです。児童書だから?
でも、そのほかの緑川さんの作品はおもしろく読んできたので、こういうコンセプトが好みじゃないのかも。
ヘッドギアで知能を高めた代償の話はおもしろかったと思います。
こっちの方が怖かった。杉浦日向子「百日紅」(ちくま文庫)上下。自分で単行本と全集版をもっているのに、借りてきました。結構「気配」が強くてあてられてしまい、途中で休止。
「ヨイ豊」は、このあとの世代が描かれているのだなーと感じました。「熊」と呼ばれる豊国は、初代です。三代は、ここでは国貞。後に影響を与える国芳は、国直と同居している。こういうつながりが興味深い。
で、北斎を中心とした人間模様よりも、時々入る江戸の怪異がぞっとするのです。「百物語」とは別種の怖さ。
猟奇とか印象的なエピソードとかそういうものでもない。空気感に漂う気配に、圧倒されます。
で、とりあえずわたしが読んだのですが。
ショートストーリーが13本入っています。それをつなぐストーリーもあります。途中でふと引き出しに入れたら、すっかり忘れてしまい、つい先日再会しました。残りのページを読んで、うーん、前の方の話をすっかり忘れている……。
インパクトという点では、ちょっとわたしには物足りないです。児童書だから?
でも、そのほかの緑川さんの作品はおもしろく読んできたので、こういうコンセプトが好みじゃないのかも。
ヘッドギアで知能を高めた代償の話はおもしろかったと思います。
こっちの方が怖かった。杉浦日向子「百日紅」(ちくま文庫)上下。自分で単行本と全集版をもっているのに、借りてきました。結構「気配」が強くてあてられてしまい、途中で休止。
「ヨイ豊」は、このあとの世代が描かれているのだなーと感じました。「熊」と呼ばれる豊国は、初代です。三代は、ここでは国貞。後に影響を与える国芳は、国直と同居している。こういうつながりが興味深い。
で、北斎を中心とした人間模様よりも、時々入る江戸の怪異がぞっとするのです。「百物語」とは別種の怖さ。
猟奇とか印象的なエピソードとかそういうものでもない。空気感に漂う気配に、圧倒されます。