くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「五日市憲法草案をつくった男・千葉卓三郎」

2014-10-06 20:04:41 | 歴史・地理・伝記
 台風が来ております。子どもたちの学校が休校になったため、わたしも年休とりました……。しなければならない仕事は山積みですが、仕方ありませんね。
 「五日市憲法草案をつくった男・千葉卓三郎」(くもん出版)を読みました。筆者は、伊藤始・杉田秀子・望月武人。
 以前から、ある町を通るときに、「千葉卓三郎生誕の地」と書かれた看板があることは気になっていたのです。千葉卓三郎とは、何者なのか?
 栗原市が統合し、あきる野市と姉妹都市の提携をし、やがて中学生の交流が行われて、教え子たちも参加したり。この姉妹都市のきっかけとなったのが、千葉卓三郎なのでした。
 彼は五日市で自分たちなりの憲法草案をつくり、それが非常に優れたものだったということを、耳にしました。
 地元の子どもたち対象に編集された「わがまち志波姫」も読んだのですが、この本はそれ以上に細やかで、おもしろく読みました。
 特に、卓三郎が自由や女性の立場、人権について語るあたり。自由を得るのに、武力か知力かと語らう学芸講談会のメンバーに、人権のことに触れながら話す姿が、非常に説得力がある。
 わたしとしては、五十年ほど前に深沢家の蔵からこの草案を発見した新井勝紘先生が「千葉卓三郎とは何者なのか」知るために奔走したあたりのことももっと知りたい!(ラストにある新井先生の文章もおもしろいのですよ)
 この蔵からの発見、色川大吉先生のゼミだったんですねぇ。
 今度、巻末の写真にある石碑を見に行ってみます!

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