くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「遠くの村から来たリリア」ほか

2016-05-04 21:58:27 | コミック
 萩岩さんの本を見つけると読まずにはいられません。小学生のころ、デビュー作「ミッドナイトはりねずみ」を読んで以来読み続けています。
 「遠くの村から来たリリア」(集英社)。幼いころ母親からの愛情に飢えていたアダムは、成長してろくでもない人生を歩んでいます。彼の前に現れたリリアは、実は母親がどれだけ息子を愛していたのかを話し、アダムとともに生活するようになります。
 二人でいる平凡な暮らしに幸せを見いだすアダムでしたが、だんだんとリリアが体調を崩すように……。
 同時収録の「ハートのコイン」もとてもいいです。思わずじわり。
 萩岩作品って、愛情に飢えた主人公とそれを救う恋人という展開が多いように思います。でも、そこに心揺さぶられるのですよね。

 今日は仙台に行ってきました。ずっと部活で本屋に行く暇もなかった反動か、かなり買い込んでしまいましたよ。
 日向きょう「黒田氏の授業」、福盛田藍子「ハヤチネ!」(どちらもスクエアエニックス)。
 新米国語教師小倉は、授業がうまくできないことで悩んでいましたが、クラスの優等生黒田が助言してくれたことで少し改善されます。
 小倉を慕う五十嵐くんや隣のクラス担任の白戸先生など個性的な登場人物もおもしろいです。
 それにしても白戸先生! そのチョークの使い方はちょっとびっくりですよ。(体に隠れて字が読めないことを防ぐため、生徒の方を向いたまま板書する)
 「ハヤチネ!」の方は、岩手が舞台なので親近感がありました。
 東京からやってきた姪や甥が、次第になじんでいくのがいい。夏野菜のひっつみがおいしそうなんです。

 今日は他に「代書屋ミクラ」の文庫と高島先生の新書、「蛍の森」「古書カフェすみれ屋と本のソムリエ」「僕たちのヒーローはみんな在日だった」「【至急】塩を止められています【信玄】」(息子が持っていったため題名は不安)を買いました。
 

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