くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「ちどり亭にようこそ」十三湊

2018-12-19 20:06:37 | YA・児童書
 空腹で倒れた学生が、店主の料理に救われて一緒に働くようになる。「ちどり亭にようこそ」(メディアワークス文庫)と「ゆきうさぎのお品書き」(集英社オレンジ文庫)って、シリーズの出だしが似ていますよね。しかも、どちらもカバーイラストはイシヤマアズサさんなんです。
 「ちどり亭にようこそ 彗星の夜と幸福な日」。
 花柚さんと総一郎さんの結婚までの様子が描かれています。
 ちどり亭を続けたい花柚さんですが、婚家ではあまりいい顔をされないため、やがては彗太に引き継ぐが学生のうちは手伝うという名目で働くことにしたのです。
 
 総一郎のおばあさんに彗太がお弁当を作る話や、松園さんが隣のおじさんと張り合う話、そして結婚式のお料理の話で大団円を迎えます。
 カレンダーも七十二候が一巡り。わたしは先日二十四節季のマスキングテープを買ったので、親しみを感じます。
 それから、今回総一郎視点の番外編がついてます。ハートのお弁当!
 二人の想いや、周囲の人々のあたたかさを感じました。
 あとがきで、読んで料理がしたいと思うような本を書きたかったと十三湊さんはおっしゃいます。
 わたしもお弁当づくり頑張ろうと思って、翌日は彗太の黄金メニュー「かにかま入りの卵焼き」を作りましたよー。