くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「やっぱりだらしな日記」藤田香織

2009-04-16 05:27:25 | 書評・ブックガイド
藤田香織「やっぱりだらしな日記+だらしなマンション購入記」(幻冬舎)を、読んだ……といったら嘘になるかも。この本の「本日の読書」コーナーだけを拾い読みしたのです。
だってー、わたし、藤田さんの生活よりも書評の方が気になるんだものー。
食べたものの写真や作り方も、興味はあるけど、書評の方が気になるんだもの……。
2002年の2月から、2003年1月までに藤田さんが読んだ単行本を主体に取り上げているので、わたしが読んだことのある本も結構混じっていました。「同感!」と思う本もあれば、「そうかぁ?」というのもあるわけです。この本と一緒に図書館から借りてきた「『人を好きになってはいけない』といわれて」もあって、その評価が低かったので、読まずに返却するかもしれません。
読んでみたい本。「人生教典」(高田純次・河出)「魚心なくとも水心」(安西水丸・ぴあ)「劫尽童女」(恩田陸・光文社)「発掘」(浅草キッド・ロッキング・オン)「フラグラーの海上鉄道」(野中ともそ・集英社)「どうぞよろしくお願いします」(桝野浩一・マーブルトロン)「延長戦に入りました」(奧田英朗・幻冬舎)「怪を聞く日々」(福澤徹三・メディアファクトリー)「ボランティア・スピリット」(永井するみ・光文社)「渋谷一夜物語」(山田正紀・集英社)「四月天才」(小泉吉宏・文春)「世界の果ての庭」(西崎憲・新潮)「タンノイのエジンバラ」(長嶋有・文春)……。羅列ですみません。書いておかないと忘れるので。
でもこの中のすべてを読む気になるかどうかは疑問。実際に手にとってみると、やっぱり好みじゃない場合もあるから。
文中に、ナンシー関の急死のことも書かれていて、もうこんなに時が経つのか……と感じました。ナンシー、すばらしい批評家だったよ……。テレビを見ないわたしなのに、「テレビ消灯時間」(文春文庫)はおもしろいのです。あの軽妙な文章が、今のテレビをどう描いたかなあーと考えること、ありません?
藤田さんが本について書かれたものも、もっと読みたいです。
あ、さくらももこがある種のゴールであるという意見も賛成。りぼんで連載していたころの「ちびまる子ちゃん」は本当におもしろくて、腹を抱えて笑ったものなのに……。
今、新聞でやっている4コマはまったくおもしろくない。子供に「よんでー」と言われるので読んでやりますが、「どういうこと?」と聞かれても、説明できないんだもの。説明できたとしても、どこがおもしろいのやらわからないのです。なんのひねりもないし。
それにしても、この本を「2門」(地歴・伝記など)に分類してあるのが不思議なんだけど……。日記だから、ですか?