ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

国際組織には失望です

2020年08月07日 | 研究・書籍
時々、ダイレクトメールで国連の関連機関のNPOから寄付の誘いが届きます。
最近では当方の名前入りのグッズも同封されていて恐縮してしまう。途上国の飢えや病気に悩まされている子供たちを救うための支援の要請文が添えられている。

少額なら協力しようかと思わないでもないのですが、このようなことで救出に果たして役立つのだろうかと疑ってしまう。
国連への出資金は、日本は世界で2位か3位の多額協力国だ。昨年3位、240.2万ドル、国連予算の10%近くの供出額。それなのに今も国連53条敵国条項は削除されていない。削除決議はなされているのにもかかわらず。つまり日本はお金はたくさん払っていても依然敵国扱いは消されてはいないと言うことです。


United Nationsを「国際連合」と名訳したせいで、国連のイメージは良い。神聖ともいえる平和な殿堂のイメージです。高校時代の友人で将来は国連職員になることを夢見ていた少年の心は清らかだった。ご参照:2017年8月10日ポポロ通信舎「国連の理想と現実」

しかし現実の国連およびその関連機関の有様はどうでしょう。原発震災事故も冷めやらぬ中で首相の「放射能汚染水完全ブロック」の言葉を受け、しかも酷暑時期の日本での五輪を決定したIOC(国際オリンピック委員会)。

コロナウイルスは人から人には感染しないとしマスクも不要としていた方針が一転、パンデミック宣言。なんともいい加減な判断をして人々を惑わせてた事務局長が退陣もせずいまだに指揮を執り続け、今度は「影響は今後数十年に及ぶ」とほざいていらしゃいます。それが国連の専門機関の一つWHO(世界保健機関)。

情けないですね。これでは国連機関を名乗っている団体にはとても献金する気にはなれません。

『我、国連でかく戦えり』(藤木俊一著 ワニ・プラス)を読みました。

本書では、主に慰安婦問題が国連の場で1992年ごろから「性奴隷」の誤った表現が国連から世界に発信された問題を訴えています。「戦時売春婦」を「性奴隷」としたことで、日本は多くの非難を受けざる負えない窮地に立たされてしまった。同じく「戦時労働者」だった徴用工が「強制(連行)労働者」になってしまっている。著書は「国連は左翼の巣窟だ」というが、この件は日本の左翼、および国連にとっても確かに弱点と言えますね。

そんな国連を今後どうしていくか。

著者は「大改革を、または新たな国際機関の創設」と。わたしもそれには同感です。
わずかなポケットマネーで賛助金を払って満足している場合ではない、何をなすべきか、何に投じるべきか、それが課題。具体策はそれぞれで考え抜きましょう。



きょうの一曲はエルトン ジョン『Your Song』 

 
Elton John - Your Song (Top Of The Pops 1971)
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