ポポロ通信舎

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高校生徒会に期待したい (18歳選挙権)

2015年03月06日 | 政治

選挙権年齢を「20歳」から「18歳」以上に引き下げる改正法案が出ている。
良いことだと思う。

かつて革新側が「18歳」を要求し、保守は「20歳」維持だった。ところが、いつからなのか憲法改悪を意識してか革新側の方が「18歳」に躊躇するという珍現象が起きている。一方、この法案を出しても今なら負けないという自信が「一強多弱」の政治状況の中で保守側から出てきたところに時代の変化を感じさせる。

世界の大勢は「18歳」

世界的には多くの国が18歳選挙権を行っていて中には「16歳」の国もある。先進国で「20歳」は日本だけだ。もし18歳が選挙権を持てば高校3年生が対象になる。がぜん高校生徒会の存在も浮かび上がってくるだろう。高校生たちの関心事である「入試」「授業料」「いじめ」といった広く教育問題を始め「環境」「食品」などテーマは事欠かない。選挙では全候補者に向けて生徒会が公開質問するような行動も可能になるのではないかな。

これまで高校生以下の政治活動は規制されてきた。中学生が政治活動をしてたことを悪く書かれ問題になった「内申書裁判」や県立高の校長が生徒には読ませたくないと一方的に「禁書」を列挙した事例も思い出される。

「大学自治」が泣いている

18歳選挙権によって、どの政党が、どこの候補者が高校生たちの権利を守るかが試される。ずるい大人たちがこれまでのように子どもたちを軽く扱ってはいられなくなるのではないかと思うとちょっと楽しみだ。もちろん大学生同様、高校生たちも言い包められてしまう心配は十分あるものの、それでも子どもの権利の拡大のためにも18歳選挙権は前向きとらえたい。

いまでは学園紛争はなく、大半の学生たちは外に向かって発言や行動をしなくなった。自治会(学生会)無し状態に甘んじ、今や「独立自治の旗かざし~♪」は校歌の中だけの明治大などその例。学生のアクション低下はなんとも情けない。それだけに私はあえて高校生たち、高校生徒会のこれからの活動に期待したい。

 

子どもの声を社会へ――子どもオンブズの挑戦 (岩波新書)
桜井智恵子 著
岩波書店           

  

福島県立安達高校卒業生3年1組 バカッコイイ青春

  

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