ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

「上州風」 vol.32

2010年06月14日 | 研究・書籍


「上州風」32号、家族が買ってきたものを読みました。
上毛新聞社が季刊で発行していますが、今店頭に出ているのが32号。

読み応えがありました。
特集は、「飛行機王・中島知久平」
中島飛行機のことが詳しくなりました。終戦の年1945年4月1日に、中島飛行機は、土地建物、工場の全部を国(軍部)に引渡し使用料を中島が得るという国営工場になった。名称も「第一軍事工廠」。私は中島飛行機のまま終戦後、進駐軍(米軍)に接収されたとばかり思っていました。
太田(尾島)の生んだ偉人、中島知久平の科学者、実業家、政治家の多彩な才能が本書によってさらに理解ができました。

もうひとつの発見は、文学者、金鶴泳のことです。
「土の悲しみ」「凍える口」などの代表作をもつ新町生まれ(本籍・韓国慶尚南道)、高崎高校出身の作家だ。60年安保世代に共通の「何も信じることができない人間」「私とは何か」といった戦後文学の王道を突き進んだ、との富岡高校の田口信孝教諭の解説がとても良かった。46歳で命を絶つ。ぜひ、同じ上州人として金鶴泳の作品を読んでみたいと思います。

【写真】1960年22歳の金鶴泳 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E9%B6%B4%E6%B3%B3

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